【2021年】買ってよかったもの10個

奈良から上京して東京の事故物件に住むまでの流れ【23区内で家賃3万円代】

25年近く住んだ実家を出て、東京に一人暮らしをする。


そう決めたのはいいものの、東京の一人暮らしはやはり田舎の実家で暮らすよりはるかに生活費が高くなる。
 

そう思っていた。
 
 
事故物件という美味しい存在を知るまでは……。
 
 
この記事では、25年間実家暮らしだった俺が、東京の事故物件を見つけて上京するまでを書いた。
 

事故物件なんて気にしないから、東京で安く住みたい!

 
━━という人はぜひとも参考にしてほしい。
 

タップできるもくじ

東京の家賃は高い

一般的に「東京」といえば東京23区を指すことが多いので、俺は23区内で一人暮らしするためのワンルームか1Kの部屋を探した。
 

メモ
東京23区にこだわらなければ、八王子市や千葉県、埼玉県などに住むと田舎並みに家賃が安くなる。

ただ、東京23区から遠いところに住むと、東京23区の中心に移動するまでに交通費と時間がかかるし、田舎➡︎田舎に引っ越すのではせっかく上京する意味がうすくなる。

俺は最初から、東京23区に絞って部屋を探した。

でも、探し始めてすぐに悟った。

23区の家賃は高すぎる!


東京23区内でまともな物件に住むとなると、やはりワンルームでも7万円以上はかかってくる。


もちろん東京23区内でも、3万円代の格安物件はある。


たとえばこれ。

世田谷区という好立地なのに、家賃は3万円代と格安。


部屋は狭いけど、住めないほどじゃない。

ここにしよう!

━━と思ってしまったあなたは、まだ甘い。
 
 
部屋の間取り図をよく見てほしい。何かが足りなくないか?
 
 
そう、トイレとバスルームがないんだ。
 
 
実はこの物件は、トイレはアパートの入居者全員と共同で使うというルール。
 

共同トイレな上に和式トイレとか俺にはムリ。
「共同トイレ☆」とか言ってる場合じゃない。


 
俺は前の会社で男3人と同じ社員寮に住んでたから、他人と風呂場やトイレを共同で使うことには慣れていた。
 
 
でも、社員寮の場合はちゃんと素性のしっかりした同じ会社の社員と一緒に暮らしていたのに対して、この物件では全くの赤の他人とトイレを共同利用することになる。
 
 
ここまで家賃の安い物件だし、建物の外観を見ても、築50年は経過しているボロさは隠しようがない。
 

外観は明らかにボロい。
俺は男だし、治安も気にしないからボロい建物でいいや

━━と言う人もいるかもしれないけど、

建物がボロいと、かなりの確率でその建物の入居者の質は悪い。

いわゆる「割れ窓理論」というやつで、最初から建物がボロいと、キレイに使ったところで結局はボロいんだから、みんな汚して使うようになる。


この物件に内見には行ってないから想像でしかないけど、たぶん共同トイレはかなり汚いと思う。
(実際にこの物件に住んでる人がいたら、共同トイレの様子をリポートしてほしい)
 
 
しかもバスルームは建物内に存在しないので、お風呂に入りたい時はジムのシャワーを浴びに行くか、銭湯に行くしかないからめんどくさいし、余計なお金もかかる。
 
 
汚い共同トイレを、全くの赤の他人で素性のしれないおっさん(ボロい建物に住んでるのはたぶんおっさん)と一緒に使って毎日を暮らすのは俺にはムリだ。

 
 

何日間もSUUMOホームズなどの賃貸物件紹介サイトに張りついて調べたけど、やはり東京23区で3〜4万円代の安い物件となると、

  • 風呂・トイレがついていない(あるいは共同で使う)
  •  

  • 建物がボロい(築50年以上はザラ)
  •  

  • 駅から30分以上離れている

━━などなど、かなり悪い条件であることが多い。
 
 

賃貸における家賃なんて「捨て金」でしかないし、家賃はどうしても3〜4万円くらいに抑えたい。
 
 
東京23区に安く住むことはできないのだろうか……。
 

事故物件というお得な存在を知る

事故物件とはつまり、

前にその部屋に住んでいた住人が、その部屋の中で死亡した物件のことだ。

前に住んでた人が亡くなった物件なんて、気持ち悪くて住めない!

━━と言う人の気持ちもわかるけど、部屋の中で住人が死亡した場合、専門の業者が特殊清掃という作業をやってくれているから、たとえ前の住人の遺体が腐っていようが、跡形もなく掃除をしてくれている。
 

メモ
特殊清掃とは、孤独死など遺体が長期間放置されて部屋のダメージがひどくなった場合に行う清掃のこと。

部屋の消臭をしたり、臭いのついた家具を撤去したり、部屋を元通りに原状回復してくれる。

事故物件といっても、前の住人の死体があった痕跡は完全に消えているんだ。


だから、気にしなければ事故物件はふつうの物件と変わらない。


というか、前に死んだ人を気にするなら、関東大震災と東京大空襲を合わせただけでも軽く20万人くらいが無念の死を遂げている。


歴史を振り返れば、東京なんて丸ごと事故物件だ。


死んだ人なんて気にしなくていい。


結局、生きてる奴がいちばん強いし、生きてる奴がいちばん怖い。

事故物件のいいところは、

大家さん(オーナー)は事故物件になった部屋の家賃を2〜5割くらい下げてくれることだ。

前に住んでいた人が死んで少し気味が悪いだけで、事故物件にはなんらの実害がない。
 

 
なのに、家賃は大幅に安くなる。
 
 
これだ。
東京23区に安く住むなら、事故物件に住むのがいい。
 

港区は事故物件でも高い

港区は日本一家賃相場の高いエリアで、高所得者ばかりが住んでいる。
 
 
みんなもご存知の通り、港区に住むのは一種のステータスだ。
 

港区に住んでます!

━━と聞いてもないのにわざわざ自己紹介してくる奴は、マウントを取りに来てると思っていい。
 

「(港区では)石を投げたら億万長者にぶつかる」と話すのはこちらのおばあちゃん。
引用はこちら

そんなお金持ちが多く住む港区にも、事故物件はもちろんある。
 
 
ただし、

港区は、事故物件でも高いんだ。

たとえば港区の割とアクセスの良い場所にある、こちらの事故物件。

部屋の形はヘンテコだけど、風呂トイレはちゃんとついてるし、室内に洗濯機も置けるし、収納もある。
何より7.5帖だからそこそこ広い。
 
 
ただ、この物件、ページをよく読むと、告知事項ありと書かれている。


 
「告知事項あり」というのは、つまり事故物件であるということを遠回しに書いているということ。
 

やった! 前の住人が死んでくれたおかげで、家賃が安くなるぞ!

 
━━と思ったんだけど、それでも家賃は6万円とまだ高い。
 
 
同じマンションの他の部屋の価格と比較してみよう。
 

見ての通り、事故物件になっているワンルームの家賃は6万円だけど、同じ建物の他のワンルームの部屋とほとんど家賃に差がない。

しかも事故物件なのに礼金6万円をとろうとしてくるから、オーナーはかなり強気だ。
礼金はオーナーに「貸してくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝えるお金だけど、事故物件に住まわせてもらってありがとうというのも、なんか不謹慎だろうに。


 
そう、つまり、

港区などの地価の高いエリアではオーナーがかなり強気で、たとえ事故物件だろうとあまり家賃を安くしてくれないんだ。

これは港区だけでなく、中央区、渋谷区などの人気エリアは、オーナーが強気なせいで事故物件でも家賃が下がりにくい傾向にある。
 
 

もしかしたら俺が見つけられていないだけで、港区でも大幅に家賃が安くなった事故物件があるのかもしれないけど、すぐに募集が埋まるだろうから、見つけるのはむずかしい。
 
 
ダメだ。
やはり港区などの人気エリアで、家賃3万円代のまともな部屋を見つけるのはムリだ。
 

俺も港区で億万長者として石をぶつけられたかった。

23区にも序列がある

いや待て。
東京23区でも人気エリア/不人気エリアで分かれているはずだ。
 
 
港区みたいなお金持ちエリアはあきらめて、もっと家賃相場の安い区をえらべばいい。
 
 
関西育ちの俺はよく知らなかったけど、調べてみると同じ23区内でも家賃相場はぜんぜんちがった。
 


 
このサイトを参考に、東京23区の家賃相場をまとめみた。
 

区名 家賃相場
(ワンルーム)
港区 7.3万円
台東区 7.1万円
渋谷区 7万円
中央区 7万円
品川区 7万円
豊島区 6.9万円
足立区 6.9万円
目黒区 6.9万円
千代田区 6.8万円
文京区 6.7万円
世田谷区 6.7万円
新宿区 6.7万円
杉並区 6.6万円
墨田区 6.5万円
荒川区 6.5万円
北区 6.4万円
大田区 6.4万円
中野区 6.3万円
江戸川区 6.2万円
江東区 6.2万円
板橋区 6.1万円
練馬区 6.1万円
葛飾区 5.9万円

 
狙い目はやはり、

・江戸川区
・江東区
・板橋区
・練馬区
・葛飾区

 
この5つの区あたりだろう。
 
 
これらのエリアなら、東京23区内でありながらかなり家賃を抑えられる。

見栄を張って港区に住む必要はない。

練馬区にお得な事故物件を見つける

事故物件に絞って探していると、練馬区にいい事故物件が見つかった。

特定されるとイカンので、間取り図は載せられないけど、

  • ワンルーム6帖で家賃は3万円代
  •  
  • オートロックつきの高層マンション
  •  
  • 練馬駅から徒歩10分圏内

練馬区でいちばん栄えている練馬駅に近いし、何より家賃が3万円代は破格に安い。

ワンルーム6帖だから狭いとはいえ、風呂・トイレはちゃんとついてるし、オートロックつき高層マンションだから住民の質も悪くなさそう。

とはいえ、事故物件だから、前の住人が具体的にどんな死に方をしたのか気になる。

そこで事故物件公示サイト「大島てる」で、調べてみた。

メモ
「大島てる」は、日本の事故物件を一覧で表示してくれる日本最大のサイトで、1日に数十万のアクセスを誇る。

情報源は一般人の口コミだから、不正確な情報もあるけど、事故物件を探すときにはおおむね信頼できるサイトだ。
事故物件は炎のアイコンで表示されている。

大島てるで調べてみると、たしかにその物件には炎のアイコンが表示されていた。

特定されるとイカンのでこれは別の事故物件です。

この炎のアイコンをクリックしてみると、「死体発見」とだけ書いてあった。

大島てるに具体的な死亡状況が書かれていることは少ないので、より詳しい情報を得たい場合は、その物件を扱う不動産会社か管理会社に直接連絡するしかない。

大島てるは1日中時間をつぶせるくらい面白いサイトなので、ぜひあなたの自宅の近くに事故物件がないかチェックしてみてほしい。

大島てる 大島てる物件公示サイト
大島てる 大島てる物件公示サイト 大島てる物件公示サイトです。これらを取引する際には注意しましょう。

不動産会社に連絡

詳しい事故物件の情報を得るために、不動産会社に電話でストレートに聞いてみた。

この物件は「告知事項あり」と書かれてますが、具体的になにがあったんですか?

不動産会社の営業マンの返答をまとめると、

  • この部屋に住んでいた高齢者が、先月、バスタブで亡くなっているのが発見された。
  •  
  • 死体発見まで時間がかかったせいで、風呂場のダメージが大きく、風呂場には特に念入りに特殊清掃を実施した。
  •  
  • なので、良い物件にもかかわらず、家賃を3万円代まで下げている。

━━とのことだった。

最近増えている高齢者の孤独死だった。

といっても、それ以外はごく普通の部屋で、雨漏りがするわけでも、隣にシリアルキラーが住んでるわけでもないらしい。

メモ
実際には、不動産の営業マンはあまり事故物件の詳細な内容は語りたがらないので、かなりガツガツ聞かないと教えてくれなかった。

でも、不動産会社には事故があった場合は、それを告知する告知義務があるので、遠慮しないでどんどん聞けばいい。

事故物件であることが原因で、家賃が3万円代になっているのはかなりいい条件だ。
(ちなみに、練馬区の家賃相場は6万円くらい。相場の半額の家賃だ)

俺はここに住むことに決めた。

ちなみに、念のためにこの事故物件をGoogleストリートビューで見てみると……

ベランダに洗濯物が干してあった。
(特定されると困るので、この画像は別の事故物件です)

この洗濯物はもしや……。

Googleストリートビューのこの写真が撮影された日付を見てみると、


撮影日は2022年7月。

俺が不動産会社に電話して問い合わせたのが、8月でその時に営業マンは「前の住人は先月に亡くなった」と言っていた。

ということは、この洗濯物は孤独死した高齢者のものなのかもしれない。

亡くなって死体が発見されるまでの間、同じ洗濯物が長い間ずっと干されていたはずだけど、誰もそれを不審だとは思わなかったんだろう。

隣人同士の距離が近い田舎なら、洗濯物が長い間干されていたらすぐに異変に気づいただろうが、誰も隣人に興味のない都会では誰も不審に思わなかったんだろう。

東京という匿名社会が少し怖くなった。

そりゃ、孤独死してもすぐには発見されんわ。

オンライン内見

コロナ禍以降は、保守的だった不動産業界もだいぶん変わった。

いちばん大きな変化は、

オンライン内見が可能になったことだと思う。

俺は奈良県に住んでたから、東京の物件の内見をしようとすると昔ならわざわざ内見のためだけに東京に行く必要があった。

でもコロナのおかげで、Zoomを使って奈良県にいながらにして、東京の物件を内見できるようになった。

もちろんオンライン内見では、匂いやその場の雰囲気は伝わらないけど、ワンルームならオンライン内見だけで十分だと俺は思った。

Zoomで部屋の状況を教えてもらった。
ここが高齢者が孤独死した風呂場。
当然だけど、跡形もなく清掃されている。

もちろんオンライン内見より、実際に物理的に内見したほうがいいのは間違いないけど、わざわざ東京に高い交通費を払って内見しにいくのはめんどくさかったので、俺はオンライン内見のみで済ませた。

結果的に、オンライン内見で見た時よりも部屋が狭かったという不都合もあったんだけど、まあおおむね問題なかった。

契約も重説もオンラインで完結

内見だけでなく、賃貸契約と重説もLINEのビデオ通話で完結した。

LINEのビデオ通話で賃貸契約を結んでいる様子。

俺がコロナ禍以前に部屋を借りた時は、わざわざ不動産会社にまで出向いて契約をする必要があったけど、今はそれもオンラインで完結する。いい時代になった。

注意
ただし、全ての不動産会社がオンラインでの賃貸契約をやってくれるわけではないので注意。

保守的な不動産会社だと、オンライン内見さえしてくれないところもある。

ただ、カギの受け渡しだけは、どうしても郵送などではムリで直接不動産会社に出向く必要がある。

ということで、入居日(賃貸契約開始日)に東京に上京し、不動産会社にカギをもらい、その日から新居に住み始めることにした。

引っ越し業者は使わない

荷物が少なかったので、俺は引っ越し業者は使わずにヤマトの宅配便を使った。

新居に持っていく荷物がダンボールで10箱以内におさまるなら、引っ越し業者を使うより宅配便で送った方が安くなることが多い。

俺の荷物はダンボールで7箱におさまった。

引っ越し業者は、業者によってもシーズンによっても価格が変わってくるし、中にはぼったくり価格を提示してくる引っ越し業者もいるから交渉がめんどくさい。

でも宅配便なら、どのシーズンでも価格が一緒だから、交渉する必要がない。

ダンボールが10箱以内におさまるなら、引っ越し業者よりも宅配便を使った方がいい。

夜行バスで上京

新幹線でリッチに上京したいところだったけど、少しでも節約するために夜行バスを使った。

夜行バスは大阪➡︎東京で片道3,000円くらいの激安交通費。
新幹線の半額以下で東京にいける。

夜行バスは貧乏人の強い味方ではあるんだけど、隣の座席に人が座られるとだいぶきつい。

俺は隣に大学生っぽい人に座られたので狭くてきつかった。

寝れないことはないけど、熟睡はできない。


交通費の安い夜行バスは、睡眠が犠牲になってしまう。

お金持ちは絶対に乗らない交通手段だ。俺も新幹線に気兼ねなく乗れるくらいのお金が欲しい。

東京で事故物件暮らしスタート

夜行バスで事故ることもなく、無事に上京できた。

不動産会社からカギをもらい、新居に到着。

実際に部屋を見るのは、この時が初めて。
入ってみて「やっぱチェンジ」と言ってももう賃貸契約は取り消せないというドキドキ。
予想より狭かったけど、まあ暮らせないことはない。
ここが高齢者の亡くなった風呂場。
なんか変なのが写ってませんように。
明らかに俺のものではない陰毛らしきものが床に張りついてたけど、これはなんだ

ということで、これで俺の上京は無事に終了し、これからは東京で一人暮らししていくことになる。

いつまでこの事故物件で暮らすかはわからないけど、事故物件の住み心地についてはまた記事にしたいと思います。

東京に住んだからと言って、急に偉そうになる、なんてことはないので、これからもよろしくお願いいたします。

おわり。いや、東京生活のはじまり。


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