こんにちは、タロン(@shin_taron)です。
この前、仕事で外国人労働者と接する機会がありました。
日本語がかなりうまくしゃべれる人がいたので、彼に「日本での暮らしは大変じゃないか?」と軽い世間話のつもりで聞きました。
すると、予想外に話は深刻になりました。
彼の話をまとめると、外国人労働者にとって日本での労働がつらい理由は、以下の3つでした。
もし、外国人労働者に興味がおありの方は、いや、外国人に興味のない方でもぜひ、外国人労働者を疲弊させている3つの理由をぜひ知ってほしいです。
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1.外国人労働者がすぐに帰国してしまう理由3つ
①日本語はつぶしがきかないから
まず、日本語がローカル言語だということですね。
日本語を話す人は1億2000万人ほどいますが、
しかし、日本語は……外国ではほぼ使えません。
言ってしまうと、
外国人労働者からすると、日本という狭い島国でしか通じない言語を、人生の貴重な時間を使って勉強するわけです。
「本当に日本語の勉強に時間を使っていいのだろうか?」
「日本語を身につけても、日本以外では市場価値があまりない……」
こんなふうに、外国人労働者は不安に思うわけです。
残念ながら、この先、日本人口が増えるとは思えませんし、一億人という日本語のマーケットも縮小していくでしょう。
衰退していく国で働くのは、そりゃ不安だよなあ……。
しかも、日本では多くの人が英語をしゃべらないので、英語が通じません。
世界ではできて当たり前の英語の勉強もできないのは、外国人労働者にとってかなり残念なのです。
②日本の礼儀作法もつぶしがきかないから
これも一つ目の理由と同じようなものです。
日本の礼儀作法は、基本的に日本でしか通用しません。
相手の気持ちを「忖度」したり、言葉を交わさずとも相手の気持ちを汲み取る雰囲気は、日本独特です。
(「あっ、察し…」って言葉がまさにそれ)
つまり、「あまり言葉を使わずに、相手の気持ちを無言で読み取る」のが、日本文化の特徴なんですね。
これ、日本語が未熟な外国人労働者には、かなりつらいことですよ。
日本の独特な雰囲気をまだ共有できていない彼らは、なかなか日本になじめないようですね……。
世界でも、日本のような文化的雰囲気は独特で、例がないと思います。
なので、日本の礼儀作法を身につけても、外国では通じない。
日本独特のビジネスマナーを身につけても、世界で活躍できるような市場価値は身につかないわけです。
それなら、「他の国に行って働きたい」と思う外国人労働者も多いでしょうね……。
③日本人は外国人に心理的な壁を作るから
歴史的に島国で、鎖国政策を長年つづけていたこともあるのでしょうが、外国人となると気構えてしまう人が多いはず。
僕も、外国人に声をかけられたりすると、一瞬だけ「ギョッ」としてしまいます。
そのへんの、「一瞬だけ垣間見える、心理的な壁」が、彼ら外国人労働者を徐々に孤独にさせているのかもしれません。
日本人が外国人に対して作る壁は、ベルリンの壁よりも高く、万里の長城よりも長いのです。
その壁にはばまれて、帰国してしまう外国人労働者がたくさんいるのですね。
2.外国人労働者が日本に来るのは、自由意志だけど……
もちろん、外国人労働者が日本に来るのは彼らの自由意志です。
決して、強制的に徴用されているわけではありません。
とはいえ、故国では食っていけず、やむを得ず日本に働きに来ている人もいます。
そんな彼らにとって、日本が壁を作ったままでいるのは、やはりどうかと思います。
もう少し、外国人労働者の待遇が改善されることを祈っています。
最後に、外国人労働者が帰国してしまう3つの理由をまとめます。
①日本語はつぶしがきかないから
②日本の礼儀作法もつぶしがきかないから
③日本人は外国人に心理的な壁を作るから
まだまだ日本は閉鎖的な国と言えますね……。
僕ら若い世代が、少しずつこの現状を変えていきたいものです。
おすすめの書籍
今回、仕事で外国人労働者に接したことから、いくつか書籍を読みました。
『ルポ 技能実習生』が衝撃的でした。
技能実習を「現代の奴隷制度」と呼ぶ人もいるくらいですからね……。
以上! タロン(@shin_taron)でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました!