初めましての人への自己紹介

村上春樹『風の歌を聴け』で2回もインパクトを味わった話をさせて

村上春樹 英語 風の歌

ノーベル文学賞に最も近い日本人と言われる村上春樹。

彼のデビュー作は『風の歌を聴け』でした。

 

 

とてもバタ臭い小説で、日本人が書いたとは思えないアメリカ的な文章だったため、当時は賛否両論が渦巻いたそうです。

僕が最初に読んだ村上春樹作品は『ノルウェイの森』だったのですが、その作品はあまり好きになれませんでした。

 

でも、『風の歌を聴け』を読んだときには、2度の衝撃を受けてしまいました。

 

1度目の衝撃

1度目の衝撃は、村上春樹の書く日本語の透明さです。

それまでの僕は三島由紀夫とか川端康成などの、いわば純日本風の作家ばかり読んでいたのですが、村上春樹の新しさにびっくりしました。

 

キザというか、実際に言葉に出して言ったら恥ずかしいような言葉が自然に描かれてるんですよね。

 

まったく新しい日本語の形を教えられた気がします。
 
 

これはマジで言いますが、

日本文学は大きく分けて村上春樹以前と村上春樹以後に分かれます。

村上春樹の登場によって日本文学は大変貌をとげました。

 

日本文学という母体に陣痛をもたらしたのが村上春樹なのです。

 
その陣痛が、この先なにを生むのかは、わかりませんけどね……。

2度目の衝撃

村上春樹のすごいところはこれだけではありません。

 

英語の勉強だと思って、試しに『風の歌を聴け』の英訳版を読んでみたんです。

 

英訳が超読みやすい!

英語の勉強にあまり関心がない人には伝わりにくいかもですが、

村上春樹の英訳版は、恐ろしいほど読みやすいです!

 

そもそも村上春樹の文章って、ぜんぜん難しい言葉を使ってないんですよね。

 

なので日本語を読んだ後に、英訳版を読むと、
「へえー。英語ではこんな風に翻訳されるんだ」と新鮮に思いました。

 

試しに『風の歌を聴け』の冒頭の有名な文章を見てみましょう。

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」

 

これが村上春樹が作家として初めて書いた文章ってすごくないですか??

かっこよすぎる……。

 

この文章の英訳がこちら。

There’s no such thing as perfect writing. Just like there’s no such thing as perfect despair.

 

皆さんに理解してもらえるかわかりませんが、

思わず声に出して発音したくなるようなキレイな英訳ですよね!

 
 
 
日本語の透明さでまず一度目の衝撃。
英訳版の読みやすさで二度目の衝撃。

 
一つの作品で、二度も衝撃を受けてしまいました。
 
うーん、これはすごい。ほんとにすごい。

まとめ

英語が苦手な人でも、『風の歌を聴け』の英訳版はふつうに読めるんじゃないでしょうか。
 
 
ぜひ、あなたも、日本語版と英語版で2回の衝撃を受け止めてみてください。