Small+α すもぷら

昨日までの自分に小さな+αを足していくブログ

トラック横乗りアルバイト中に交通事故に巻き込まれた!

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スナイパーの正体は記事を読めば分かります。

変わった事故り方だったので、当時のことを思い出して書きました。

笑い話としてご覧ください。

トラックの横乗りアルバイトとは?

 実は、昔よくトラックの横乗りのアルバイトやってました。

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街中でよく見かけると思うんですよね、上の画像みたいなトラック。

だいたい中には、自動販売機に補充するための飲料が段ボール箱詰めになって、山のように満載されています。

 

一応、駐禁対策という名目で横に乗っているわけですが、比較的田舎だったので、駐禁をきる緑のおじさん(駐禁監視員)なんかほとんどいませんでした。

 

なので、駐禁対策アルバイトにもかかわらず、ほとんどの場合車から降りて、ピッキング(必要な飲料を車内から取り出してかごに集め、自販機の前まで持っていく作業)という肉体労働をしなくてはいけませんでした。

 

いろんな種類の商品があり、慣れない内はどこになんの商品があるか分からないので、けっこう大変。

 

時給は940円で、田舎にしてはまあまあだったし、交通費が500円固定で出たので、結構乗ってました。

 事故当日の朝、スナイパーに狙撃される

あれは確か、朝だったっけな……(遠い目)。

朝イチで駅の自動販売機の補充を終わらせて(駅にある自動販売機は、朝の通勤ラッシュの前に補充しなければならない)、次の自販機に向かってトラックを走らせていたときでした。

 

僕は当然、助手席に乗ってるわけです。

移動中はヒマなので、ドライバーさん(競馬が好きらしいので、仮にKさんとしておく)と世間話をしたり、読書したりしていました。

 

片側一車線の狭い道を走るトラック。

 

目指す自販機が見えてきた。

 

周囲に駐車場がないので、路肩にトラックを駐車しようとする(路上駐車)。

 

トラックはゆっくりと路肩に寄っていきました。

 

すると、いつにない大きな揺れが。

トラックが大きく左右に揺れたのです(震度5弱並みの揺れ)。

 

しかも、何か金属製の物体が裂けるような、嫌な音も聞こえました。

 

何事かと思い、トラックの外に出て確認してみると━━

 

驚くべし!

路肩にあるグレーチングが跳ね上がって、トラックのガソリンタンクを突き破っているではないか!

 

 

たぶん状況が分からないと思うので解説しますね

 

地面に潜むスナイパーの正体

よく路肩の排水溝の上に、こんな金属製の蓋のようなものがありますよね。

 

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たまーにハイヒールをはいた女性の踵が挟まるやつです

よく見るけど、名前は知らないものの代表格ですね。

 

実はこれ、グレーチングというらしいです。

 

ふつう、トラックが上を通ってもびくともしないはずなんですが、なぜか今回に限ってはグレーチングさんの機嫌が悪かったのか、あるいはトラックが重すぎたのか(朝イチなので、まだ大量に商品を積んでた。トラックの重量制限を大幅に超えていたと思う)、明確な理由は不明。

 

トラックの右後輪が、グレーチングの上を通過した際、グレーチングが跳ね上がったようです。

 

公園のシーソーの片方に大きな重量をかけたせいで、もう片方が猛烈な勢いで跳ね上がった感じをイメージしてもらえるとわかりやすいかな。

 

スナイパーはガソリンタンクを正確に狙撃した

いやね、グレーチングが跳ね上がって多少トラックに傷がつく程度なら、まだよかったんです(よくはないけど)。

 

一番の問題は、跳ね上がったグレーチングがよりによってガソリンタンクに直撃したことなのです。

 

ガソリンタンクは、トラックの右後ろあたりの車体の下に一か所だけついているので、あたかもそこを狙いすましたように直撃してきたグレーチングさんは、もう凄腕のスナイパーです。

 

跳ね上がったグレーチングはガソリンタンクのどてっ腹に風穴を開けており、ガソリンがぼたぼたと漏れ出しています。

 

周囲にはガソリンのきつい匂いが充満しはじめます。

その匂いのきつさたるや、ガソリンスタンドでかぐ匂いの10倍。

 

僕もKさんもただ呆然とするのみ。

まさか地面に潜むスナイパーに、トラックの心臓部であるガソリンタンクを狙い撃ちされるとは……。

 

事故後の顛末

Kさんが会社と警察に電話をして、その場でレッカー車と警察の到着を待つことになりました。

 

電話で会社から、「漏れ出したガソリンに水をかけて薄めろ」という指示があったらしく、僕とKさんで商品の天然水をひたすら振りまいていました。

 

この対処法は会社のマニュアル通りなのか?

 

何本もの天然水をかけまくり、ようやくガソリンの匂いが薄れてきたので、車内で座って待つことに。

 

Kさんは実はヘビースモーカーで、車内でいつものように煙草を吸い始めるので、僕は内心ビビった。

━━おいおい、薄まったとはいえ、まだガソリンは漏れ出してるんだぞ。俺まで火に包まれたらどうしてくれるんだ━━

 

Kさんはしきりに「仕事の査定に響くわー」とぼやいていました。

トラックの修理代は、ドライバーさんのボーナスから引かれるんだろうか……。

 

警察の到着

しばらく待っていると、原付に乗った警察官一人(笑福亭鶴瓶似)が到着。

Kさんが警官に、免許証と自賠責保険の書類を見せる。

 

僕は関係ない関係ない……と念じていたのだけど、願いむなしく僕の名前も警察の記録に書かれることになった。

身分証明書を求められることはなかったので、偽名を使ってもバレない気はしたが、一応本名を伝えておきました。

 

それにしてもこんなことで、警察の記録に僕の名前が載るとは。

たとえ誰もそのファイルを開くことはないにしても、交通事故のファイルに載った僕の名前は何十年もの長きにわたって保存されるのだ。

ナンカオソロシイ

 

さらに警官が言うには、どうも土地の管理人を探さないといけないらしい。

「こういう事故がありました」と、土地の管理人に報告する必要があるらしいんですね。

 

警官は周囲の民家に聞き込みをして、土地の管理人を探していたようでしたが、結局よく分からなかったらしく、

「後はレッカー車の到着を待ってください。では」

と言ってあっさり去ってしまった。

 

警察だって慈善事業でやってるわけじゃないので、その辺は塩対応です

交通管理隊の到着

 ガソリンが漏れ出しているとのことで、交通管理隊が来てくれました。

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Wikipediaより

たぶん、警察が勝手に依頼してくれたんでしょうか。

原付の警察官が去った後、すぐに来てくれました。

事故の経緯を説明すると、漏れ出したガソリンの後処理をしてくれました。

 

彼らは、道路に漏れ出したガソリンの跡に布のようなものを置いたり、白い粉(正体不明)をまいたりしてました。

 

さすが手慣れているなーと思いながらぼんやり見ていた僕です。

 

すると、一人の交通管理隊の人が深刻な顔になって、「漏れたガソリンが排水溝を伝って川にまで流れている。これはマズイです」と言い、仲間数人を引き連れて川のほうへ行ってしまいました。

 

結局その後、僕らはその場を離れたので、川にまで流れていったガソリンがどうなったのかは分からない。

交通管理隊の人が適切に処理してくれたことを祈るのみです。

 

レッカー車の到着

続いてようやくレッカー車を運転するお兄さんが到着。

 

すぐにでもトラックを牽引してくれるのかと思いきや「道が狭すぎるので、ここでは牽引できない」とのこと。

 

「まだガソリンタンクの底にガソリンが残っているようなので、この先の国道まで運転してもらえますか」と彼はKさんに頼む。

 

えっ

ガソリンタンクに風穴の開いたトラックを運転していいのか?

運転中の揺れでさらにガソリンが道路に漏れたらどうするんだ?

ガソリンが尽きて片側一車線の道路でガス欠起こして止まったら他の車にすごい迷惑がかかるぞ?

 

(ヾノ・∀・`)ナイナイと思ったのですが、なんとKさんの返事はyes。

 

━━もうこいつらだけで勝手にやってくれ━━

 

しかし、僕だけ立ち去ることはできないので、仕方なく僕も助手席に乗りこむ。

ガソリンメーターはすでに赤いランプが点滅していたが、意外にもガス欠を起こさずに狭い道を抜けて、広い国道にまで移動することができた。

 

国道の端にトラックを止めた後は、レッカー車のお兄さんが流れるような作業で牽引の作業を進める。

 

ていうか、牽引の作業ってかなり複雑だと思ってましたが、一人でもできるんだね。

 

そしてここからがまた、漫才のようなオチなんですが……。

 

レッカー車にはお兄さんが一人で乗ってるわけです。

つまり助手席が開いてるから、あと一人だけ乗れるんですね。

 

レッカー車のお兄さんは優しくて、本当はダメなんだけど一人だけ最寄りの駅まで送りますよ、と言ってくれました。

 

その言葉を聞くや否や、俊敏な身のこなしでレッカー車の助手席に乗り込むKさん。

 

レッカー車はトラックを牽引しながら去っていく。

そして、一人取り残される僕。

 

僕は最寄り駅まで20分かけて歩き、釈然としない気持ちで帰宅しました。

     BAD END