スティーブ・ジョブズのプレゼン技術を集めた本です。
iPhoneで世界に魔法をかけたジョブズの、驚異のプレゼン技術。
いくつか、その技術を紹介しましょう。
1.伝えたいことは3つにしぼる
人間はものごとを数秒程度しか覚えていられません。
短期記憶ってやつですね
脳みそは、めんどくさがり屋なので、あなたが伝えたいことのすべてを伝えたとしても、覚えて帰ってもらうことはできません。
そこで、ジョブズは伝えたいことを3つに絞っていたそうです。
人間は3つという数字が覚えやすいらしいのです。
言われてみれば、三銃士・3匹の子豚・「自由、平等、博愛」(フランス国旗にこめられた意味)などがあるように、3つというのはインパクトがあって覚えやすい。
伝えたいことを3つに絞ると、人は覚えやすいらしいです!
伝えたいことは、3つ以下にしぼりましょう。
2.日常に置きかえる
iPhoneの売り上げ台数が400万台だったとき、あなたは聴衆にそのことをどう伝えますか?
「今までに売れたiPhoneは400万台です!」とそのまま伝えるでしょうか?
ジョブズはiPhoneの売れ行きを、こんなふうに伝えました。
「今までに売れたiPhoneは400万台。400万を200日で割ると1日平均2万台のiPhoneが売れたことになる」
単に400万台と言われても、ほとんどの一般人にはイメージできません。 非日常的すぎるからですね。
そこで、「1日あたり何台売れたのか」と言いかえて、誰にでもわかりやすくしています。
難しいことも、日常的なことに置き換えると伝わりやすいですね!
他にもジョブズは、新製品iPodシャッフルの発表の場で──
「iPodシャッフルはガムより小さくて軽いんだ」
──とアピールしました。
iPodシャッフルという未知の商品を、誰にでもイメージできるガムと比較することによって、よりわかりやすくしていますね。
ジョブズ、すごい!
3.シンプル・イズ・ベスト
2008年にMacBook Airが新発売になったとき、ジョブズはただの茶封筒からMacBook Airを取り出しました。
MacBook Airの薄さを強調したかったんですね!
そのときにジョブズがプロジェクターに映したスライドは、とてもシンプルでした。

なんと、茶封筒が一枚映っているだけ。
文字も数字もなにもなし。
ここぞというときには、シンプルなほうが聴衆の心を動かすのでしょうね。
つい不安になって、たくさんの情報を1枚のスライドにつめこんでしまう僕は、ぜひとも見習わないといけません!
【まとめ】アインシュタインの言葉
アインシュタインは、「簡単な説明ができないのは、十分に理解できていないからだ」と言いました。
本当に理解していれば、スライドがシンプルでも問題ないはずです。
あとは、自分の言葉で説明すればいいのですからね!