【書評】『D-ブリッジ・テープ』|読みやすさはTwitter並み、衝撃はビッグバン級

URLをコピーする
URLをコピーしました!

1997年、第4回日本ホラー小説大賞にて短編賞受賞の小説。
 
 
ほとんど忘れられている小説なんだけど、俺はすごく好き。
 

 

あらすじは簡単。

ゴミ捨て場になっている橋に隠れ住む一人の少年が、カセットテープに自分の人生を音声にして残す。

そのカセットテープを大人たちが聞く。

カセットテープというところに時代を感じるけど、自分の人生を形にして残したいという欲求はいつの時代も変わらない。
 
 
この小説は少年の独白ばかり。
ページの下半分が真っ白だから、Twitter並みに読みやすい。
 

f:id:pineapple-bomb:20190818112615j:plain

 
「手抜き小説」かと思いがちなんだけど、ラストの衝撃はビッグバン級だ。
 
 
まるでフォロワーが数人しかおらず、ただひたすらクソリプを送りつけている正体不明のTwitterアカウントを読んでいるような気持ちになった。
 
 
誰だって自分が自分の人生の主人公で、他人はエキストラでしかない。
でもそのエキストラの一人一人は自分が主人公だと思ってるから、実は世界には70億人の主人公がいることになる。
 
 
70億分の1の主人公なんて貴重な存在でもなんでもないけど、自分は主人公なんだと思って生きるしかない。
 

 

気に入ったらシェア
URLをコピーする
URLをコピーしました!
タップできるもくじ
閉じる