Small+α すもぷら

昨日までの自分に小さな+αを足していくブログ

自己PRが心理学的にヤバイ理由

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就活や転職を経験したことがある人なら分かるでしょう。

自分の短所長所を言葉で説明しなけらばならないあのもどかしさ。

「そんな簡単に自分の長所なんか分からないよ」

という人がほとんどでしょう。

 

それは当たり前のことです。

実は心理学的に言っても、自分の長所短所を言葉にしようとするのは危険なことなのです。

この記事の要約

自己PRがヤバイことは実験で実証済み。

だが、自己PRは避けられないので気持ちを強く持とう。

 

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1.とある実験

心理学では「言語隠蔽(いんぺい)効果」という概念があります。

ある実験が行われました。

犯人の顔を目撃した証人たちを集めて、2グループに分けました。

  1. 目撃者たちに犯人の顔を言葉にして説明してもらい、その後容疑者たちの中から犯人を探してもらう。
  2. あえて目撃者たちに犯人の顔の特徴を言葉にしてもらうことなく、そのまま容疑者たちの中から犯人を探してもらう。

 

2つのグループの違いは言葉にして犯人の顔を説明したかどうかです。

なんと、結果的に2のグループの方が犯人を見つける確率が上がったのです。

犯人の顔を言語化して説明した1のグループの目撃者たちは、実際の犯人の顔を当てる確率が下がったのです。

この実験結果から、「ある対象を言葉で説明しようとすると、オリジナルの記憶がうすれてしまう」ということがわかったのです。

色んな例

他にも同じような例があります。

プロゴルファー

プロのゴルファーに、自分のショットについて言葉で詳しく説明してもらうと、その後、成績がガタ落ちしたそうです。

 

今までは身体の感覚にしたがって打っていたショットを、無理に言葉で説明したことによってオリジナルの感覚が薄れてしまったせいでしょう。

 

「私のこと好き?」はNG

恋人(特に女性の側)から「私のこと好き?」と聞かれたことはありませんか?

実はこれはNGワード。

自分のどこが好きなのかを言葉で詳しく説明させてしまうと、彼氏の気持ちは冷めてしまいます。

恋愛って「イケメンでもないしお金持ちでもないのに、なぜか好き」というあいまいな気持ちがよくありますよね。

そのぼやーっとしたあいまいな気持ちを無理やり言語化してしまうと「あれ?よく考えると彼女にいいところがないな。やっぱ別れよう」ということにもなりかねません。

ぼんやりとしてつかみどころのない気持ちは、あえてそのままにしておいた方がいいのです

 

自己PR ヤバイ

2.面接の自己PRはかなりヤバイ

これを踏まえた上で、就活や転職活動における面接について考えてみましょう。

面接では自己PRという「儀式」があります。

どこの会社の面接でもだいたい最初に「あなたの強みと弱みはなんですかとか「長所と短所を教えてください」「アピールポイントはなんですか?」などと聞かれます。

多少、言葉は違えど意味は同じ。

つまり「あなたの市場価値を言語化して説明しろ」ということ。

 

僕は思います。

就活生が就活疲れでダウンしてしまう理由はおそらくこれではないかと。

本来、人の内面って海のように深いものですから、その中で言語化できるのはごく一部なんですよね。

つまり自分のことを言葉にできるのは、氷山の一角のようにごくわずかということ。

面接官はその氷山の一角だけを見て、あなたを判断することになります。

海の底まで見てくれる面接官なんていません。

 

自分のことを自己PRのために文章にしてまとめてみると、驚くほどうすっぺらい文章が出来上がった経験、ないですか?

でも、当然それはあなたの全てではありません。

言葉にできるのはごくわずかですから、他にもあなたの良いところはたくさん隠れているのです。

決して自己PRが自分の全てと思ってはいけません。

3.自己PRをどう乗り切ればいいのか?

面接では自己PRがほぼ必ず行われますよね。

就活生達は毎日毎日、自分のことを言語化することを強制されているわけです。

ではどのように自己PRを乗り切ればいいのでしょうか?

正直、決定的な解決策はありません。

 

ですが「言語隠蔽効果」という概念があるということを知っておくだけでも違ってきます。

「自己PRなんて自分のほんの一部だけを切り取ったものなんだ」と思うようにしましょう。そう思うだけで、精神衛生的に効果的です。

 

つまり、僕の書いたこの記事を読むだけで一つの対策になるということ。

 

読んでくれてありがとうございます!