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【書評】『完全自殺マニュアル』「死ぬなら一人で死んでくれ」は案外正しい

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人間一人の命は地球よりも重い。

 
━━という言葉があるけど、これは明らかにまちがっている。
 
 
どんな人でも「70億分の1」でしかないから。

生きたけりゃ勝手に生きればいいし、死にたければ勝手に死ねばいい。生きるなんて、たぶんその程度のものだ。「生きるなんてどうせくだらない」。

 
━━『完全自殺マニュアル』の著者は、「あとがき」でこう書いている。
 
 
日本では最近、「自殺するくらいなら周囲の人間を大量に殺してから死のう」というテロ事件が多い。
 
 
周囲の人を巻き込んで死のうとするのは、「自殺の拡大版」だから、それに巻き込まれる人はたまったものじゃないし、社会に与えるダメージは大きい。
 
 
死にたい人は死んでもいいけれど、死にたくない人を巻き込むのはまちがっている。
 
 
なので、

「死ぬなら一人で死んでくれ」という言葉はけっこう正しいのだ。

本書では、迷惑な「拡大版の自殺」ではなくて、一人でひっそりと楽に自殺する方法がたくさん紹介されている。
 
 

紹介されている自殺方法は以下の通り。

・クスリ
・首吊り
・飛び降り
・手首・頸動脈切り
・飛び込み
・ガス中毒
・感電
・入水
・焼身
・凍死
・その他の手段

 

 
結論から言って、

やはり「首吊り」が痛みを感じず、確実な自殺方法らしい。
 

長年にわたって日本の自殺方法の中でトップを占める自殺方法だし、「自殺といえば首吊り」というイメージもある。
 

首吊り以上に安楽で確実で、そして手軽に自殺できる手段はない。
 
人類が考え出した芸術品といってもいい。
 
年間に1万人もの人が首吊りで死に、既遂率ほぼ100%という実績から見ても、やはり首吊りは自殺手段の王者だ。

 
━━著者は、首吊りを称賛してこう書いている。
 
 
他の自殺方法についても、びっくりするくらい詳細に自殺方法が書かれていて、まさに「マニュアル」の名に恥じない網羅性。
(「飛び降り自殺」が女性に多いのは初耳だったし、痛そうに思える「感電死」が意外と楽に逝ける自殺方法だということも驚きだった)
 

注意
ただし、『完全自殺マニュアル』は、1993年に発売された本なので、さすがに情報が古くなってます。
 
特に、「クスリ」の章は、今は薬事法なども改正されているので、かなり現在の状況とは違っているらしいので注意。

 
俺は、かなり身構えてこの『完全自殺マニュアル』を読んだのだけど、かなり拍子抜けだった。
 
なんだ、人間ってこんなに簡単に死ねるんだな
 
━━と思ってしまった。
 
 
やはり、著者の言うように、

生きたけりゃ勝手に生きればいいし、死にたければ勝手に死ねばいい。生きるなんて、たぶんその程度のものだ。「生きるなんてどうせくだらない」。

 
━━という、達観した気持ちでダラダラ生きていくのがいいんじゃないですかね。
 
 
最初にも書いた通り、死にたくない人まで巻き込んで自殺する「自殺の拡大版」は悪です。
 
 
しかし、自分一人でひっそりと死ぬのであれば、それを簡単に悪とは言えないのではないかと。
 
 
本書は、自分一人でひっそりと死ぬ方法を丁寧に解説している。
決して他人を殺す方法は書かれていない。
 
 
本書は死にたい人を「自殺の拡大版」に追い込ませず、社会に迷惑をかけないように一人でひっそりと死ぬように誘導してあげている慈愛にあふれた本なのだ。
 
 
 

ちなみに俺は、今のところこれっぽっちも自殺する気はないので、近いうちに俺が死んだら間違いなく「他殺」だ。
 
警察に連絡して犯人を捕まえてほしい

 


 

 
 
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