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『天気の子』の元ネタはラテンアメリカ!?ネタバレレビュー

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見てきました。新海誠最新作の『天気の子』

 

前作の『君の名は』が3年前。前作が異常なほどの大ヒットになったので、ハードルが上がりに上がりまくっている新海監督。

 

でも……。

 

100%楽しめるアニメでした!

 

個人的にいろいろ気づいたことがあるので以下に書いてみます。

おそらく他の人とは違う考察をしているので、一風変わったレビューを読んでみたい方はぜひ!

 

 

 

帆高くんのお気に入り小説「キャッチャー・イン・ザ・ライ」

主人公の帆高(ほだか)くんは家出少年ですが、一冊だけお気に入りの本を東京に持ってきたのです。

それが『キャッチャー・イン・ザ・ライ』。 

 

最新の翻訳は村上春樹訳です。
てかあの村上春樹が翻訳してしまうと、次の人翻訳しづらいよね…
 

これはアメリカの古典小説で、思春期の青年の揺れる心を忠実に生け捕りにした青春文学。

この小説の主人公は大人を信じることができず、徹底して大人たちに反抗する青年です。

 

おや。『天気の子』の帆高くんと、境遇が似てますね。

 

帆高くんも東京に身一つでやってきたものの、悪い大人たちにぼろぼろにされます。

帆高くんは映画の最後まで、大人に対する不信を拭いきれないようでした。

 

その大人不信は、帆高くんの持つピストルに象徴されています。

 

力では大人に敵わないが、引き金を引く指の力さえあれば大人を打倒することができる。

そんなピストルの魔力に、帆高くんはずっと捕らわれていた。

 

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の本は作中で何度も出てくるので、見落とした人はあまりいないと思います。

 

これは新海監督の分かりやすいメッセージなんでしょうね。

 

やむことのない長い雨といえば、あの古典小説『百年の孤独』

有名文学作品のひとつに、ラテンアメリカ小説の『百年の孤独』という名作があります。

 

これは架空の村マコンドを舞台にした小説で、日常とファンタジーが融合したような不思議な作品です。

 

マジック・リアリズムの代表作と言われています。

 

マジック・リアリズムというのは、当たり前の日常とありえない非日常を融合させて、さも現実であるかのように描く小説のことです。

 

たとえば、『百年の孤独』には登場人物がいきなり何の前触れもなく、空飛ぶ絨毯で飛んで行ってしまうシーンがあります。

そんな風にありえないはずの描写が満載なわけです。

 

『百年の孤独』には、数年間も村に雨が降り続くというシーンがあって、これが『天気の子』の東京の状況とそっくりなんです。

 

以下は、『百年の孤独』からの引用です。

 

がドアから奥へ入り込んであちこちの部屋を泳ぎまわり、窓から外へ抜けられるくらい、空気は水を含んでいた

 

ほら! この小説にも「魚」が出てくるんですよ!

 

『天気の子』にも出てきましたよね。空から降ってくる「魚」のような生物が。

共通点が多い!

日常とファンタジーが融合している点でも、『百年の孤独』と『天気の子』はそっくりです。

 

 

もしかしたら、新海監督は『百年の孤独』を読んだことがあるのかもしれませんね。 

まとめ 

前作、『君の名は。』の大ヒットで恐ろしいほどハードルが上がった今回の映画でしたが、僕は大満足です。

むしろ『君の名は。』より好き。

 

『天気の子』とラテンアメリカの小説『百年の孤独』を結び付けて考えている人はいないと思ったので、急いでこの記事を書いてみました。

 

小説をたくさん読んでいると、こんなふうに元ネタが分かったりして楽しいですね。

 

追記

『百年の孤独』をあげているのが、俺だけかと思ってたら、けっこう他のレビューにも書かれてましたね。

 

やまない雨といえば、『百年の孤独』ですもんね。

 

そりゃ、他にも思いついた人いるよなー。