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過去の栄光を忘れられないおばさん女優が暴れだす。『サンセット大通り』レビュー ネタバレなし

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いますよね。過去の栄光に浸って生きている中年の人。

そんな人たちを見下してマウントを取りたい方は、ぜひこの映画を見ましょう。

 

人の不幸は蜜の味……。

あらすじ

三流脚本家が、世間から忘れられた女優ノーマの邸宅へ迷い込む。

栄光の舞台への復帰を目論むノーマと、三流脚本家の奇妙な共同生活が始まる……

サイレント映画とは?

実はノーマは、サイレント映画時代の女優だ。

サイレント映画とは、音声のない画像だけの映画のこと。

1930年代に入ると、トーキー映画(音声のついた映画、つまり僕らが現代で普通に見ている映画)が登場し、サイレント映画はあっという間に廃れた。

 

サイレント映画時代の俳優は忘れられた

サイレント映画→トーキー映画に移行すると、サイレント映画時代に活躍した俳優は忘れられていった。

 

サイレント映画時代は、俳優が声を出す必要がなかった。

美貌としなやかな動きさえあれば、俳優として活躍できたわけだ。

 

しかし!

トーキー映画になると、当然しゃべるわけだから「声」が重要になる。

残念なことに、いくら見た目が美貌であっても「声」の悪い俳優は消えていかざるをえなかったのだ……。

時代の節目には、必ず没落する人がでてくるものだよね

 

この映画の公開は1950年ですが、その時点でサイレント映画はとっくに廃れていました。

過去の栄光を忘れたくない女優ノーマの妄執

 この映画は、サイレント映画時代に活躍した栄光を忘れられずにあの手この手で表舞台への復活を図ろうとする、怖いおばさん女優のストーリーなのだ。

 

うろ覚えだが、ノーマのセリフに

「映画に声なんていらないのよ。サイレント映画こそが真の映画だわ」

みたいなセリフがあったような気がする。

 

まさに過去の栄光を忘れられない女優を象徴するセリフですね。

今やサイレント映画なんて見たことない人がほとんどだというのに……。

 

難航した主演選び

映画史に残るキャラクターとなったノーマだが、その女優選びは難航したらしい。

舞台へのカムバックを夢見て狂気に陥る中年女優の役なんて、みんな嫌がったんでしょうね。

 

ノーマ役を演じたグロリア・スワンソンの英断に拍手です!

関連映画

ちなみに『マルホランド・ドライブ』という映画は、この映画のオマージュだそう。

サンセット大通りとマルホランド・ドライブは共に実在するハリウッドの道路です。

 

マルホランド・ドライブを下っていくと、サンセット大通りに出るそうです。

 

ただ、『マルホランド・ドライブ』は『サンセット大通り』とは比較にならないほどの難解映画なので注意!

 

www.sumo-pula.com

まとめ

いかがでしょうか。

太宰治の『斜陽』に代表されるように、上流階級が没落していく様子はどことなく恐ろしくもあり、同情を誘うようでもあります。

 

ノーマが急坂を転げ落ちるように加速度的に狂っていく様子を、ぜひ堪能しましょう!

 

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蛇足ですが、過去の栄光を忘れられないおばさんがはちゃめちゃする話というと、『何がジェーンに起ったか?』を思い出しました。

おばさん没落の話に興味がわいた人はこの映画もぜひ!

 

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