初めましての人への自己紹介

ビジネス書や自己啓発本の読みすぎが不幸になる理由はたった1つ


 
ビジネス書や自己啓発本って、あなたは読みますかね?
 
 
僕は、どっちもけっこうよく読みます。
 

毎月読んだ最新のビジネス書を、ブログに書いているくらいですからね。▼

最新のビジネス書を追いかけるシリーズ

 
ただし、ビジネス書や自己啓発本をあまりにも読みすぎると、
かえって不幸になります。
 
その理由をお話ししましょう。
 

1.生存者バイアスがマジメな人を苦しめる

まず先に、種明かしをしてしまいます。
 
ビジネス書や自己啓発本の読みすぎが不幸になる原因は、

「生存者バイアス」です。

 
生存者バイアスとは、「勝ち残った人ばかりを見て、それが平均だと思ってしまうこと」です。
 
 
例えば、イチローが「素振りという基本的な練習を毎日欠かさずやれば、必ず野球選手になれる」と言っているのを聞いて、

「じゃあ俺も素振りさえすれば野球選手になれる!」
 
──と思うのは、正しいでしょうか?
 
 
実際には、素振りだけでなく、千本ノック、走り込みなど猛烈な練習をしている野球選手の卵が、何万人も脱落しているはずですよね。
 
 
厳しい野球界で生き残ったイチローだけを見てしまうと、おそろしいほど平均から遠ざかった見方になってしまうわけです。
(=これを「生存者バイアスがかかった状態」と言います)
 
 
生存者バイアスにかかってしまうと、恐ろしい副作用が生まれます。
 
 
イチローはあんなに成功しているのに、なぜ俺は……。
──と、自己肯定力がガタ落ちしてしまうのです。
 

 
マジメにビジネス書を読んでいるサラリーマンが、突如としてうつ病になったりするのは、実は生存者バイアスのせいかもしれません。

生存者バイアスは会社内でかかりやすい

この生存者バイアス、実は、会社内でかかりやすいのです。
 
 
たとえ大企業であっても、実際にあなたが働いているのはけっこう狭い人間関係の中だと思います。
 
 
その中で、優秀な上司や、同い年なのに自分より高スペックな同僚が必ずいるでしょう。
 
 
平均よりも高い存在である彼らばかりを見ていると、「あいつらに比べて俺はなんてダメなんだ……」と、生存者バイアスがかかってしまうのです。
 

しかも職場だから、「関わらないでおこう、見ないようにしよう」っていうのは無理がありますよね。
 
職場で劣等感を感じてしまう人は、まず「生存者バイアス」という言葉があることを知ってください。
 
 
「生存者バイアス」という言葉が作られているということは、それがよくあることだからです。
 
あなただけが異常なのではありません。
 
自分の悩みに名前がついていることを知るだけでも、精神は楽になりますからね。

2.僕の体験談

ここで、僕の話をさせていただきます。
 
僕も、ビジネス書を読むのが好きですし、偉人の伝記を読むのが好きです。
 
 
たとえば、Facebookのマーク・ザッカーバーグは、僕とほぼ同い年の23歳で総資産が10億ドルを超えてビリオネアになってますからね。
 

それに比べて自分の人生はなんだこりゃ……と思ってしまいますね。笑

 
まあ、ザッカーバーグは特殊すぎるにしても、一般的にビジネス書を書いている人なんていうのは、立派な経歴の人ばかりです。
 
 
そんな立派な人たちの書いたビジネス書を読んでいると、必ず「自分の成功エピソード」みたいなものが書かれているわけです。
 
 
そんなエピソードを読んでいると、ほんの少しずつ劣等感がたまってくるんですよね。
 
 
最初のうちは、ビジネス書はとてもおもしろくて役に立つと思って読んでいた僕ですが、最近は、
「ビジネス書は、精神衛生上よくないんじゃないか……」
──とさえ、思っています。
 
 
少なくとも、「サラリーマンならビジネス書をたくさん読め」という世間の売り文句を、無批判に受け入れるべきではないと思います。
ちょっと疑ったほうがいいですね。

3.対策は「小説を読むこと」

今まで書いたことを要約すると、

今までのまとめ

・成功者ばかりを見るのは、「生存者バイアス」につながり、自己肯定力が下がってしまう。

 

・ビジネス書や自己啓発本の読みすぎも、同様に「生存者バイアス」にかかってしまい、劣等感を感じてしまう。

──これが今までのまとめです。
 
 
じゃあ、この負のエネルギーである「生存者バイアス」から逃れるにはどうしたらいいんでしょう?
 
 
あなたなら、わかりますよね?
 
答えはかんたんじゃないですか。
 
 
 
立派じゃない人の書いた小説を読めばいいんです。
 

 
日本人作家のおすすめだと、西村賢太でしょうか。
 
彼はとてもじゃないですが「立派」とは言えない経歴ですし、彼の書く小説は、クズ主人公がやりたい放題やるというストーリーばかりです。
 
いちばん有名なのは『苦役列車』ですね。▼

 
借金を踏み倒したり、バイトをばっくれたり、風俗に通いまくったりと、成功者とはほど遠いゴミクズストーリーです。
 
でも、こういう小説を読むと、

なんか安心しちゃうんですよね。
 
「ああ、俺もぜんぜん立派じゃないけど、それでもいいんだ」と、自分を丸ごと肯定してやりたくなります。
 
 
「生存者バイアス」で苦しんでいる人を救うには、
立派じゃない人の書いた小説を読ませればいいのです。
 
そうすれば、「生存者バイアス」がかなり軽減されるのではないでしょうか。

 

これは僕の偏見ですが、経歴の立派な人の書いた小説ほどつまらないものはありません。
 
 
 
ちなみに、海外の作家だとカフカがおすすめです。
 
彼も、一生涯独身で、ほとんど実家暮らし、何度も自殺未遂をするなど、あまり立派な人ではありませんが、だからこそおもしろいのです。
 
特におすすめなのが、『絶望名人カフカの人生論』です。▼

 

いちばん楽なのは、倒れたままでいることです。

──など、ネガティヴ発言のオンパレードのカフカの言葉は、「生存者バイアス」を軽減するのにうってつけです。

おわりに

今回の記事をまとめると、

要約

・成功者の書いたビジネス書ばかり読んでいると、「生存者バイアス」にかかってしまい、自己肯定力が下がって苦しくなる。

 

➡︎「生存者バイアス」から脱するためには、「立派じゃない人」が書いた小説を読もう。

──ということですね。
 
 
もし、今、周囲と比べて劣等感を覚えている人がいたら、ビジネス書や自己啓発本を読むより先に、小説を読むことをおすすめします。
 
 
少なくとも、「生存者バイアス」という言葉があることだけは、知っていてほしいです。
 
知っているだけでも、楽になりますからね!
 
 
 
 
以上! 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 
気になった人は、ぜひ今回紹介した本を読んでみてくださいね〜