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【英語で読む】『海辺のカフカ』名言10選

村上春樹 名言 英語 カフカ
今回は、村上春樹の『海辺のカフカ』の名言を、10個集めました。
 
 
主人公は15歳の少年カフカ。村上春樹春樹作品の中ではいちばん若いです。
 
戦争、森、影、旧日本軍など、いろんな要素が幻想的にちりばめられている感じ。
 
 
解釈の余地が広すぎて、読者は迷子になりますね。読み終わった後、「どんな物語だった?」と聞かれても、ぜんぜん答えられませんよ、これは。
 
まさに幻想文学です。

 
底本はこちら。▼ 翻訳者はPhilip Gabrielです。

1
「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」
 
“You’re going to be the world’s toughest 15-year-old.”
 
2
「僕の人生には退屈する余裕はあっても、飽きているような余裕はない。
 
たいていの人はその二つを区別することができない」
 
 
“For me, I might have the leisure to be bored, but not to grow tired of something.
 
Most people can’t distinguish between the two.”
 
3
すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。
 
It’s all a question of imagination. Our responsibility begins with the power to imagine.
 
4
もし今ここでマスターベーションを我慢できたとしても、それはやがて夢精と言うかたちをとってやってくるはずだ。
 
君はその夢の中で、ほんものの姉や母を犯すことになるかもしれない。君にはそれを統御することはできない。
 
それは君の力を超えたものごとなんだ。君はただ受け入れるしかない。
 
 
You might control yourself now, and not masturbate, but they’ll get you in the end, as a wet dream.
 
You might dream about raping your sister, your mother. It’s not something you can control.
 
It’s a power beyond you – and all you can do is accept it.
 
5
「幸福は一種類しかないが、不幸は人それぞれに千差万別だ。トルストイが指摘しているとおりにね。幸福とは寓話であり、不幸とは物語である」
 
 
“There’s only one kind of happiness, but misfortune comes in all shapes and sizes. It’s as Tolstoy said.
 
happiness is an allegory, unhappiness is a story.”
 
6
「僕はどんなに手を尽くしてみてもその運命から逃れることはできない、と父は言った。
 
その予言は時限装置みたいに僕の遺伝子の中に埋めこまれていて、なにをしようとそれを変更することはできないんだって。
 
僕は父を殺し、母と姉と交わる」
 
 
“My father told me there was nothing I could do to escape this fate.
 
That prophecy is like a timing device buried inside my genes, and nothing can ever change it.
 
’I will kill my father and be with my mother and sister.’“
 
7
「純粋な現在とは、未来を喰っていく過去の捉えがたい進行である。
 
実を言えば、あらゆる知覚とはすでに記憶なのだ」
 
 
“The pure present is an ungraspable advance of the past devouring the future.
 
In truth, all sensation is already memory.”
 
8
「あるいは世の中のほとんどの人は自由なんて求めてはいないんだ。求めていると思いこんでいるだけだ。すべては幻想だ。
 
もし本当に自由を与えられたりしたら、たいていの人間は困り果ててしまうよ。覚えておくといい。人々は実際には不自由が好きなんだ」
 
 
“Perhaps most people in the world aren’t trying to be free. They just think they are. It’s all an illusion.
 
If they really were set free, most people would be in a real pickle. You’d better remember that. People actually prefer not being free.”
 
9
「いいかい、戦いを終わらせるための戦いというものはどこにもないんだよ。戦いは、戦い自体の中で成長していく。
 
それは暴力によって流された血をすすり、暴力によって傷ついた肉をかじって育っていくんだ。
 
戦いというのは一種の完全生物なんだ。君はそのことを知らなくちゃならない」
 
 
“ Listen – there’s no war that will end all wars, war grows within war.
 
Lapping up the blood shed by violence, feeding on wounded flesh.
 
War is a perfect, self-contained being. You need to know that.”
 
10
やがて君は眠る。そして目覚めたとき、君は新しい世界の一部になっている。
 
Eventually you fall asleep. And when you wake up, it’s true. You are part of a brand new world.