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戦争で死にかけたヘミングウェイ


 
ヘミングウェイといえば、アメリカのマッチョ小説家。
 
アメリカの学校教育では必ず習うらしく、日本で言うと夏目漱石くらいの知名度があります。
 
 
 
僕は彼の小説が大好きなのだけど、小説よりもむしろ彼の生き様にびっくりさせられます。
 
 
 
彼は、第一次大戦の時に、赤十字社のトラックドライバーとして戦争に参加している。▼

(戦地をトラックで走り回るというのも、今では想像できないほど死の危険と隣り合わせだったんでしょうね)
 
 
ヘミングウェイは主に、前線で戦う兵士たちの後方支援をしていたらしいけれど、運悪く、砲弾が近くで炸裂し、ヘミングウェイは重傷を負いました。
 
 
その後、赤十字の病院で治療を受けるヘミングウェイ。▼

 
ボロボロになったヘミングウェイですが、この病院で、あるロマンスに出会います。
 
看護師としてヘミングウェイの面倒を見ていた、アグネス・クロウスキーです。▼

ヘミングウェイと彼女は、患者と看護師という関係をこえて接近し、恋仲に。
 
 
一説によれば、ヘミングウェイは睾丸(つまり、キンタマ)に傷を負っていたそうです。
 
看護師がキンタマの手当てをするとなると、治療しやすいように両足をM字開脚しないといけないのではないか。
 
そんな男性の尊厳の危機にあっては、恋愛もなにもあったものではないと思うけど……。
 
 
 
別にキンタマ治療のせいではないと思うけど、その後、彼女はヘミングウェイに長い別れの手紙を送り、二人のロマンスは終わりました。
 
 
 
で、何を言いたいかというと、

戦争に行ってみたいなあ。
──と昔の僕はよく思っていたのです。
 
 
ヘミングウェイは戦争という経験を経たからこそ、『武器よさらば』や『誰がために鐘は鳴る』などの戦争をテーマにした小説を書けたのです。
 
『西部戦線異状なし』を書いたレマルクだって、戦争に行ってなかったらこんな傑作小説は書いていないと思う。
 
 
僕は別に小説を書きたいわけでないけど、戦争を人生のテーマに据えた彼らをどこかうらやましく思ってしまう。
 
当時の彼らも若い頃は、ありあまるエネルギーを持て余し、人生で何をすればいいか迷っていたはず。
 
そんな彼らにとって「戦争」というのは、絶好のチャンスだったのかもしれない。
 
 
僕ら世代が「自分探し」と称して、世界一周をしたりするのと同じように、彼らは「自分探し」で戦争に行ったのではないだろうか。
(ヘミングウェイは第一次大戦に、自発的な意思で参加している。強制徴兵されたわけではない)

 
 
しかも、戦争で命の危機に直面すれば、本能的に恋愛にのめりこみやすくなるでしょう。
 
子孫を残したくなるためでしょうけど、恋愛が苦手な僕ら世代からすると、うらやましくもあります。
 
 
そして、戦争は、自分の命がちっぽけなことを知るのに最高のステージです。
 
平和に慣れた僕たちは命の危機にはほとんど出会わず、「自分は死なない」と思いがちですよね。
 

戦争に参加すれば、間違いなく人生観は変わる。
 
しかし、その後、ヘミングウェイは戦争で後遺症も原因だったのか、晩年はうつ病に苦しみ、小説も書けず、猟銃自殺している。
 
 
戦争の傷は長く尾を引くのでしょうね……。
 
 
痛いのがイヤな僕は、砲弾が飛び交う戦争になんか参加したくないし、戦争が二度と起こらない世界になってほしいと強く念願するのでした。
 
おわり。
 
 
 
【参考文献】