京都大学の赤本が図書館の再利用本コーナーに置かれていたので、思わず持って帰ってしまいました。
しかもけっこう最近の赤本!
さて、京都大学の赤本なんて初めて読みますが、英語はどのくらいの難しさなんでしょうか?
一部だけですが、解いてみました。
1.京大英語のざっくりした感想
ぱっとみた感じ、英語の長文を読ませて英文和訳させたり、和文英訳させたりする問題が多いです。
読ませられる英語長文は意外と分量が少なく、120分の時間内にじゅうぶんに読めそうでした。
ただし……。
和訳が難しすぎるゾ……。
英語長文の内容がかなり難しい上に(日本語で読んでも難しい)和訳の量も多いのです。
ムズカシすぎ!
2.英文和訳に挑戦!
京大英語の英文和訳に挑戦してみましょう。
1問目
では、まずこの問題から。
「相手を尊重した手助けの方法」についての英文でした。
内容自体はそれほど難しくありません
僕の解答
救世主コンプレックスとは、あなたが他人を助けるためにこの世界に突如として現れたかのように信じる態度のことである。
また、助けられる側も、救世主を待ち望んでいたのだと思い込む態度の事でもある。
「救世主コンプレックス」なんて初めて聞きました……。
未知の単語に出会っても、冷静になって文脈から推測する能力がもとめられているんでしょうね。
解答
自分は突如現れては人々を救済する能力がある救済者で、自分には答えや為すべきことが分かっているが、助けを必要とする方の人間は救済者が現れるのをただ待っているだけだと思い込み、自分本位で一方的な手助けの仕方を選択してしまう心理状態。
これはむずかしい……。
もちろんこの解答が唯一絶対の正解ではないですけど。
僕の解答と答え合わせをしてみると、満点は無理ですが部分点はもらえそうです(たぶん)。
2問目
2問目はこちら。
「地球近傍天体の軌道修正と資源活用」についての英文でした。
日本語で読んでも難しい内容です。しかもばりばり理科系の範囲
僕の解答
しかし、小さなテレスコープを開発中のNASAが支援している地球外物質調査計画がある。
それらのテレスコープは、最大限の宇宙空間を監視できる。
だが、直径100メートル以下の物体を感知するのはまだ難しい。
解答
しかしながら、NASAによる資金援助のもとで、充分活用されていない小型望遠鏡をネットワーク化するNEO探索計画がある。これらの望遠鏡は観測可能な天空領域を最大限にする目的で、一般的に広い視野を備えているが、それでも直径100メートル未満の非常に暗い天体を検知するのには困難を伴う。
相当に難しい内容ですよ、これは。
知らない単語がたくさん出てくるので、文脈から推測するしかないんですが、それが難しい。
京都大学の英語は、単に知識があれば答えられる質問ではなく、文脈を読み取る地頭の良さが必要な気がします。
英語にはそこそこ自信があったのですが、正直、英語さえできれば解ける問題じゃないですね。
【まとめ】東京大学は知識量、京都大学は思考力
解いたことはありませんが、東京大学の入試問題は知識量勝負だそうです。
短い時間に大量の問題をこなす能力が、東大では求められているのです。
それに対して、京都大学は思考力を試される入試問題が多いです。
1つの問題をじっくり掘り下げて考える能力が、京大では必要になるみたいです。
京大 思考力 じっくり掘り下げて考える
東大 知識量 短時間に大量の問題をこなす
京都大学は「研究者養成学校」
東京大学は「官僚養成学校」
──こう考えるとわかりやすいかも。
東大と京大はそもそも入試の難しさの種類が別なので、どっちが偏差値が上だとか、そんな議論はナンセンスだと思いますね。
もちろん、両方に受かる人は神ですけどね!