【書評】2020年7月発売のおすすめビジネス書3冊

ビジネス書 おすすめ 2020
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京都アニメーション第1スタジオで大勢が犠牲になった放火殺人事件から1年経った。
 
 
犯人は経済的に苦境の人生だったらしいけど、障害者手帳も交付され、生活保護も受けている。
日本社会が可能なケアは大体されていて、それでも今回のような事件を起こしてしまうとすれば、日本社会は他にどんなケアが可能なんだろうか……と考えてしまう。
 
 
 
実は、放火殺人事件が起こった翌日にたまたま近くにいた俺は現場を訪れたんだけど、どす黒くなった京アニの建物を見て気が滅入っただけだった。
 
 
とにかく、日本が世界に誇るコンテンツであるアニメを潰すような真似をしてはいかんよな。
京アニはゆっくりと復活してほしい。
 

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2020年7月発売のおすすめビジネス書3選

①尾原和啓『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』

 
トヨタの社長が、

「終身雇用を続けるのは難しい」

──と発言したことがニュースになっていた。

 
もはや暗黙の事実だったけど、トヨタの社長が公言したことで、公然の事実となった形。
 
 
本書でおもしろかったのは、錯覚資産というキーワード。
 

メモ
錯覚資産=自分の実力以上に自分を高く、価値があるもの見せてしまう資産のこと。
 
学歴や肩書き、Twitterのフォロワー数なんかも、これにあたる。

 
昔に比べると学歴の重要さは確実に下がっている。
だって学歴なんて「錯覚」だから。
 
 
とはいえ、学歴は絶対にあった方がいいと俺は思う。
本当は無能でも学歴で履歴書をゴージャスに飾って相手を「錯覚」させないと、ろくな企業に就職できないから。
 


 

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②藤井保文『アフターデジタル2 UXと自由』

コロナのせいで、「アフターデジタル」の時代が急速に近づいてきた。
 
しかし、いまだに「リアルが主で、デジタルが従だ」というビフォーデジタル的な考え方をする人は多い。
 
 
本書によると、

人々は、「今はオンライン」「今はオフライン」という区別を意識せず、一番便利なものを選ぶというアフターデジタル時代がやってくる。

──と書かれている。
 
 
アフターデジタル時代を、図で表すとこうなる。▼
 

 
リアルとデジタルが、もはや区別されなくなるということらしい。
 
 
俺も「今はリアルで体を動かして働いている」・「今はオンラインで動画を見ている」と、きっちり区別してますが、この感覚もそろそろ古くなるのかもしれない。
 
 
他にも世界一のデジタル先進国である、中国の事例がたくさん出てくる。
 
どう考えても、
日本は中国にくらべて、デジタル的にかなり遅れてる。

 
キャッシュレス決済は日本よりはるかに普及してるし、中国製品だって最近は質の良いものが多くなった。
 
 
昔、バイトしてた工場のおっちゃんは、「中国製品はゴミクズばっかやな」と愚痴ってたけど、それも昔の話になりつつあって、今や中国の人に「日本製品はゴミクズばっかやな」と言われているとかいないとか。
 
 
中国の政治体制は見習わなくていいけど、中国のデジタル技術はどんどん見習うべきだと思う。
 


 

③ラナ・フォルーハー『邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った』

 
世界を支配するGAFAを、徹底的に批判した本。
 

メモ
GAFAとは、
・Google
・Apple
・Facebook
・Amazon
──の4社のこと。
 
ただし、GAFAという言葉は日本国内のメディアでしか使われないらしい。

 
この本の結論は明快。
結論
GAFAに規制をかけない限り、民主主義と個人の自由が危険にさらされることになる。
 
私たちユーザーから収集される情報に対して、税金をかけるなどの対策が必要ではないか。

 
結論が明確な本は読みやすくて助かる。
 
 
GAFAは、アメリカ政府からの規制もゆるく、税金的にも優遇されているらしい。
明らかにグレーゾーンのこともやっているのに、なぜつぶされないのか?
 
理由はかんたん。
 
GAFAは、
「つぶすには大きすぎる存在だから」

 
大企業になればなるほど、会社はつぶれにくくなる。
 
Googleのサービスが突然終了したら、俺たちユーザーは日常生活が超不便になる。
だから、Googleはつぶせない。多少、無理なことを言っても政府は聞き入れるしかない。
 
 
ネットの世界は「勝者総取り」の残酷な世界。
その残酷な世界の王者が、GoogleをはじめとするIT企業。
 
 
それでいいのかと、王者に批判を投げかける本書は読んでいて気持ちいい。
 


 

 

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