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2020年5月発売のおすすめビジネス書3選

ビジネス書 2020年 5月

2020年5月に発売された、今こそ教養として読むべき本を3冊にまとめました。

リアルタイムの情報を扱っている本を読むことは、古典を読むのとは全く違った楽しみがあるので、ぜひ、どれか1冊手にとってみてください。

2020年5月発売!おすすめビジネス書3選

今回は、コロナウイルス関連の本ばっかりです。

まあ、仕方ないですね。世界レベルの大インシデントですからね。

①危機の時代

2008年のリーマンショックを予見したことで有名な、冒険投資家のジム・ロジャーズの警告本です。

「経済の悪化は、戦争につながる」という前提のもと、コロナ・ショック以降の世界のたどる道を予想しています。

リーマンショックの時は、中国は貯めていた金をばらまき、世界経済を助けた。
 
しかし、コロナショックでは、中国も負債を抱えているため、リーマンショックよりもひどい経済悪化が世界レベルですすむ。

──と著者は言っています。

多くの経済危機をリアルタイムで見てきた投資家が、

「コロナ・ショックの経済危機は、過去最悪のものになる」
と言っているのです。

日本の経済についてもかなり触れられていて、著者はこれから先の日本経済には悲観的で、アベノミクスにも否定的です。

他にも、「投資には、経営学よりも歴史学や哲学のほうが役に立つ」などの意見は、僕にとって新鮮でした。

さらに日本で開催される予定だったオリンピックについても否定的で、

オリンピックが国を救った事はない。借金が増えるだけだ。オリンピック開催後に経済が低迷した、ギリシャとブラジルなどの例がある。

──と、オリンピックは経済を救わないことを、 強調しています。

 
 

コロナ・ショックによる経済の混乱の見取り図になるような本なので、緊急事態宣言が解除されてウキウキ気分になる前に、ぜひとも読んでおきたい警告本です。

②コロナショック・サバイバル

コロナウイルスがパンデミック(流行)である限り、かならず危機は終わり、日はまた昇る。

たしかな期待を前提に書かれた、日本経済復興への提言書。

本書では、

ウイルス性疾患と同じで、感染時に重症化しやすい企業はもともと基礎疾患を抱えている企業なのである。

──と書かれていて、日ごろから経営体制に問題を抱えている企業は、コロナショックで簡単に沈没してしまうそうです。

では、同じ企業でも、コロナショックで沈まない企業の特徴とはなんでしょうか?

本書によると、その特徴は以下の4つ。

・危機到来時における、手元流動性(現預金)の潤沢さ

 
・金融機関との従来からの信頼関係
 
・平時における稼ぐ力(キャッシュフローの厚み)
 
・自己資本の厚み

どれもこれも、大企業ならなんとか可能かもですが、中小企業には難しいだろうな、と僕は思いました。

しかし、本書では

「意外と中小企業こそが危機に強い」
━━ということも指摘されています。

中小企業はその規模の小ささのおかげでフットワークが軽く、トップ層が司令塔になれば、危機への対応も速い。

逆に、大企業は目を配るべき支社が全世界に散らばっているので、まず現状を確認するのも一苦労……という理屈。

 
コロナ下における企業のサバイバル術も解説している、いい本です。

③コロナの時代の僕ら 

ローマに暮らすイタリア人作家が書いた、感染症にまつわるエッセイ27本をまとめた本。

非常事態下のイタリアで書かれた、作家の静かな叫びが、ずしんと響きます。

 
著者は素粒子物理学を専攻していたようで、数学的な記述もありますが、ド文化系人間の僕にも理解できるようになっています。

 

感染症の拡大をビリヤードの球にたとえているところは、すごい納得しましたね。

 
いちばん含蓄のある言葉だなと思ったのは、

「more is different」=「多は異なり」

──という言葉。

「一人ひとりの行動の積み重ねが全体に与える効果は、バラバラな効果の単なる合計とは別物だ」
ということです。

奇しくもグローバル化が進んでいる現代、日本の一人の人間の感染症を広めないための行動が、ダイレクトに世界に影響するということですね。

 

さらに著者は言います。

利己的な行動は、いずれ自分の首をも締めることになると。

「誰も一つの島ではない」

コロナ・ショックを生き抜く励みになる良書です。

いちばん気に入った1冊は?

僕は、『コロナの時代の僕ら』がいちばん気に入りました。

偏見かもしれませんが、投資家やビジネスマンが書く文章よりも、作家が書く文章のほうが心のより深いところに共鳴する気がします。

やはり、平時でも危険時においても、人を動かすのはストーリーなのかもしれませんね。

おすすめの1冊です。ぜひ。

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