【書評】2020年12月発売のおすすめビジネス書3冊

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なんとなくだけど、コロナが終息する日は来ない気がする。
 
 
戦争だったら、8月15日の終戦のように明確な終わりがあるけど、ウイルスとの戦いは明確な終わりがない。
だから、「今日をもってコロナは終息!」みたいな記念日はなくて、いつの間にか消えているという一発屋芸人みたいな引き際になるんじゃないかと。
 
 
コロナは続くよ、どこまでも。
 

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2020年12月発売のおすすめビジネス書3冊

①ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる

 
哲学者の東浩紀さんが、人に騙され、自分の傲慢さに気づき、会社を作って軌道に乗せるまでを描いた起業ノンフィクション。
 
 
起業を描いたノンフィクション本はいくらでもあるけど、哲学者が会社を作るケースは世界的にも珍しいのでは。
 
 
東浩紀さんは、若くして『存在論的、郵便的―ジャック・デリダについて』でかなり難解な哲学本を書いている。
20代半ばでこんな本が書けるのは、素直にすごい。
 

 
ただし、学問的な賢さと、人の上に立って会社を動かしていく能力はまったく別。
 
 
本書の中で、著者は連続して人にだまされるし、お金は持ち逃げされかけるし、何度も会社を潰しかけることになる。
 
 
いまだに学問的な賢さと、仕事上のタスク遂行能力をごっちゃにする人がいるけど、著者の専攻していた哲学は会社経営の仕事に直接活かすことはできない。
それでも著者は株式会社ゲンロンを成功させた。
 
 
哲学と起業。
一見、相性の悪そうな2つが結びつくのが本書。文系は特に読んでおくべし。
 


 

②ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す

本書では、

低成長や停滞は文明化の終了がもたらした必然的な状況。文明が終了してしまえば、文明化の推進を担っていたビジネスが停滞するのは当たり前。

━━と述べており、日本の経済が低成長になるのは、当然の結果なのだという主張。
 
 
俺が生まれたのは1996年だけど、生まれてこのかた、経済は不況続き。
 
 
だけど、不況ではなく成熟なのだと考えれば、この低成長な経済が説明できるかもしれない。
 

地球の資源と環境に一定のキャパシティーがある限り、すべての国はいずれどこかで成長を止めざるをえません。
 
この「成長が止まる状況」を「文明化の完成= ゴール」として設定すれば、日本は世界で最も早くこの状況に行き着いた国だと考えることができないでしょうか。

 
日本は、「GDP世界2位」の座を中国に奪われたけど、それも日本が成熟しきったからだと開き直れるかもしれない。
 
 
とはいえ、成長をやめてしまうと、インフラを維持できなくなるなどの弊害も起こるので、「成長なんかしなくていいや」と開き直っていいのかどうかは俺にはわからん。
 


 

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③1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書

 
王貞治、山中伸弥、羽生善治、稲盛和夫など、その道のプロたちが仕事に対する情熱を語った本。
 
 
1日1話、合計365人分の仕事論が読める。
 
 
桂歌丸さんの「褒める人間は敵と思え」・小林ハルさんの「よい人と歩けば祭り、悪い人と一緒は修行」などの考え方は、なかなかおもしろかった。
 
 
精神論的な仕事論丸出しの人もいたけど、まあそれはそれで成功者の意見として参考程度に読んだ。
まあ365人もいれば、自分に合わない仕事論を語る人もいて、むしろ会社の上司とかはそのタイプだと思っといた方がいい。
 

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