こんにちは、タロン(@shin_taron)です。
今回も前回の記事に引き続き、2020年10月発売のおすすめのビジネス書を紹介します。
いまだコロナウイルス関連の本は根強い人気がありますね。
タップできるもくじ
1.2020年10月発売のおすすめビジネス書3選
①緊急提言 パンデミック
『サピエンス全史』で有名なユヴァル・ノア・ハラリによる、パンデミックの緊急提言です。
多くの人がコロナウイルスの大流行をグローバル化のせいにし、脱グローバル化に傾いています。
壁を築き、移動を制限し、貿易を減らせとというような、まるで鎖国政策をとろうとしている動きさえあります。
しかし、交通機関がほとんど発達していなかった中世の時代にもペストなどで大勢が死んでいるわけですからね。
コロナ感染が世界に拡大した理由は交通機関の発達だけではなさそうです。
著者は、
感染症を封じ込めるのに短期の隔離は不可欠だが、長期の孤立主義政策は経済の崩壊につながるだけで、真の感染症対策にはならない。感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。
──と言っており、鎖国するのではなく、世界で協力し合うことを説いています。
『緊急提言 パンデミック』
"感染症を封じ込めるのに短期の隔離は不可欠だが、長期の孤立主義政策は経済の崩壊につながるだけで、真の感染症対策にはならない。感染症の大流行への本当の対抗手段は、分離ではなく協力なのだ。"僕は、グローバリズムは平和につながると思ってるので、読んでて安心😌 pic.twitter.com/usZR5svwK7
— タロン@本読み (@shin_taron) October 30, 2020
②デジタルテクノロジーと国際政治の力学
アフターコロナ時代、デジタルテクノロジーは一気に注目されました。
なぜなら、政府が国民の行動を監視することが当たり前になったからですね。
僕たちは、政府に「今日どこに行ったか」というプライバシー情報を提供しています。
(新型コロナウイルス接触確認アプリ COCOAなどがそうですね)
本書では、アフターコロナ以降、注目されているデジタルテクノロジーについて論点を整理できます。
特にFacebookは「リブラ」という仮想通貨を発行しています。
本来、貨幣の発行は国家がやっていましたが、それすらも企業がやってしまうようになったのです。
GAFAなどの巨大IT企業は、国家を超える存在になるんでしょうか……。
『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』
こちら、刺激的な本でした。
フェイスブックの仮想通貨「リブラ」のように、本来国家しか作れなかったはずの通貨さえ、企業が作ってしまう時代かあ……としみじみ。
そのへんの国家よりもGAFAなどの企業の方がもはや強いのでは。 pic.twitter.com/L7mWhqaIrp
— タロン@本読み (@shin_taron) November 1, 2020
③NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX
最近、劇的に伸びているNetflixの企業戦略について知りたくて読みました。
Netflixは今でこそ、巨大な動画配信サービスをやっていますが、最初はDVD郵送レンタルという地味なサービスから始まったそうです。
本書は、Netflixがベンチャー企業として今に至るまでの経営戦略が書かれています。
Netflixで僕が好きなスローガンは、
私たちはチームであって、家族ではない。
──というものです。
日本では、なぜか「社員は家族だ」という考えの企業が多いですが、僕は昔から社員を家族と見なすことに疑問でした。
「社員が家族」って終身雇用が存在していた時代の古い名残りですよね。
40年近く同じ会社に勤めるなら家族と言っていいかもしれませんが、多くの社員がもっと早く辞める今の時代、家族なんて言えませんよね。
社員を家族ではなく、チームと呼ぶNetflixに、僕はかなり共感します。
『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』
最近、Netflixの台頭が著しいので、この本を読んでNetflixの経営戦略を勉強。 pic.twitter.com/PVdG2ylaoa— タロン@本読み (@shin_taron) November 3, 2020
2.いちばん気に入った一冊は?
いちばん気に入ったのは、『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』でした。
国際政治に興味のある人はドンピシャでしょう。
個人的には、国際政治とデジタルテクノロジーを両方扱った本が珍しかったので、楽しめました。
以上! タロン(@shin_taron)でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!