【2020年】買って後悔したもの10個

【作成中】橘玲おすすめ本ランキング

橘玲おすすめランキング

日本人というリスク

 

メモ
元々は『大震災の後で人生について語るということ』というタイトルでしたが、改題されて文庫化されました。
 
東日本大震災の後に書かれた本で、「被災者の自己責任を問う日本」への疑問、「日本人はなぜ自殺するか?」、「マイホームは買うと損をする」など、大震災で明らかになった日本の闇に触れています。
 
 
 
著者自身、

私の人生設計論の完成形

━━と言っており、「大震災以降、どうやって経済的に生きていくのか?」を考え抜いています。
 
 
投資や資産形成の記述は、少しムズカシいですが、東日本大震災の被災者は、「他人事」ではなく「自分事」なので興味を持って読めるでしょう。
 
 
 
著者も東日本大震災を体験しており、普段は冷静な著者もやや感情を見せた文章になっているのが、僕としてはおもしろかった。
 

東日本大震災はやはり、感情的にならざるをえない面があるのでしょう。
 

2億円と専業主婦

 

メモ
本書の親本のタイトルは『専業主婦は2億円損をする』でしたが、著者はそのタイトルで初めて炎上を経験しました。
 
批判を受けて、内容をアップデートする形でこの『2億円と専業主婦』が出版されました。
 
ちなみに、『専業主婦は2億円損をする』の第1章は「専業主婦はカッコ悪い」でしたが、その章は本書では削除されています。
 
日本では専業主婦に関する意見はタブーです。
 
 
女性誌やファッション雑誌は女性向けなので、専業主婦を批判するようなことはぜったいに書けないからです。
 
 
本書の結論は、とてもシンプルです。
結論
専業主婦という選択は極めて不合理。
 
なんといっても、大卒の女性が60歳まで働き続けたときの平均的な生涯賃金は(退職金を除いて)2億円なのだから。
 
夫の病気や転勤、離婚など、ちょっとしたきっかけで家計が行き詰まるリスクを専業主婦が抱えていることは間違いない。
 
あなたは本当に「2億円のお金持ちチケット」を、専業主婦になることで捨てるのですか?

 
もちろん、専業主婦が良いか悪いかという話ではありません。
 
 
専業主婦になると、本来、正社員の給料として得られたはずの「2億円」を失うことになるけど、それでもいいの?という話です。
 
 
もちろん、女性は読むべきですが、男性も読むべきです。
 
 
なぜなら、妻が専業主婦になるかどうかは、夫にとっても大事な問題だからです。
 

妻が専業主婦になるかどうかで、世帯収入が決まりますからね。
 
世間では「年収1000万円」は超リッチだと思われますが、男性が1000万円の年収を目指すよりも、妻と夫で共働きして、「500万円+500万円=1000万円」を目指す方が、はるかに現実的です。
 
 
僕は、夫婦で共働きするほうがいいな〜と思います。
 
 
「妻がかかりきりになって子育てすべきだ!」という批判もあるかもしれませんが、別に実家の両親に子育てしてもらってもいいし、家政婦を雇ってもいいじゃないですか。
 
 
「妻が責任を持って子育てすべきだ」という世間の風潮は、女性を追い詰めているのでやめた方がいいという話が本書でもありますが、僕も同意ですね。
 
 
 
ちなみに、著者は一人で子育てしていたそうなので(父子家庭)、子育て経験者としての説得力もあります。
 
 
これからの結婚、子育ての人生設計として、必読本です。
 

働き方2.0vs4.0

 

働き方についての本はたくさんありますが、本書が珍しいのは、働き方1.0〜5.0までを説明しているところです。
 

・働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行

 

・働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード

 

・働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型

 

・働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)

 

・働き方5.0 機械がすべての仕事を行うユートピア/ディストピア

 
安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にバージョンアップしようとするものです。
 
 
とはいえ、働き方2.0を実現したとしても、世界の流れには追いつけません。
 
 
最先端の働き方は、3.0から4.0へと大きく変わりつつあるからです。
 
 
本書によると、

アメリカの労働人口の16%〜29%がギグエコノミーに関わっている。
 
アメリカの労働人口は3億3000万人なので、最大で1億人近い人が、フリーランス、臨時職員、ミニ起業家(マイクロ法人)などで、会社に所属せずに働いている。

━━ということです。
 
 
世界的な働き方が、3.0から4.0へと変わろうとしている中で、日本はいまだに「2.0を目指そうぜ!」という話になっていますが、大丈夫なんでしょうか……。
 
 
 
ちなみに、僕が驚いたのは、第二次世界大戦後のアメリカでは、働き方1.0(年功序列・終身雇用)だったらしく、それを日本がマネしたのが始まりだそうです。
 

年功序列・終身雇用って、アメリカから輸入したもので、日本の伝統的な働き方じゃなかったんですね……
 
このあたりの話も本書で詳しく書かれているので、働き方に関心のある人は必読です。
 

エイティーズ

 
謎だらけの覆面作家である橘玲さんの自伝的エッセイです。
 
 
彼が青春時代を過ごした80年代についての回想が中心です。
 
 
当時、ソ連がアフガニスタンに侵攻したことで、 西側諸国の制裁措置で日本とソ連の経済活動が大きく停滞し、ソ連とビジネスをしていた貿易商社や旅行会社が軒並み新卒採用を中止したらしいです。
 
 
そのせいで、ロシア語やロシア文学を学ぶ大学生は評判が悪くなり、就職活動で苦戦を強いられた時代だったそうです……。
 

ちょっとした国際情勢の変化で就活の運命が変わるのはおそろしいですね。
 
24歳の頃にできちゃった結婚、そして父子家庭を経験、会社の社長と上司がみんな逮捕されてしまった話、オウム真理教を近い距離で取材した話など、まあおもしろいことづくめです。
 
 
個人的には、今では映画評論家の町山智浩さんと同じ出版社で働いていたエピソードがおもしろかったです。
 
 
当時の流行だった『宇宙戦艦ヤマト』や『セーラー服と機関銃』、『スローなブギにしてくれ』などの話は、僕はあまり興味ありませんでしたが、当時の人からするとなつかしいんでしょうね。
 
 
謎の多い橘玲さんの人生が気になる人は、本書がおすすめです。というかこれしか彼の人生を知ることのできる本はないです。
 

(日本人)

 
「かっこにっぽんじん」と読みます。
 
 
僕たち日本人をかっこに入れて、改めて見つめ直しましょうという趣旨です。
 
 
冒頭で衝撃的な価値観調査のデータが示されており、そのデータによると、日本人は

・国のためにすすんで戦うことをしない
 
・日本人であることに誇りを感じない
 
・権威や権力は尊重しない

━━だそうです。
 
 
この異常なデータに、著者は「日本にはカリスマ的な指導者や一神教のような超越者がおらず、日本人はとても世俗的であることが原因だ」と述べています。
 
 
その後、政治・経済・進化心理学などの博覧強記のエビデンスを駆使して、他で読んだことのないような日本人論が語られます。
 
 
著者は、学生時代、誰とも話さずに1日を過ごすことも多く、会社に馴染める自信がなく、「自分は他の日本人とは違う」という思いから、就職活動もしなかったそうです(僕もこんな感じの学生生活でした)。
 
 
 
しかし、「他の日本人とは違う」と思っていた著者こそが、「典型的な日本人」だった……というのが本書の結論です。
 
 
橘玲さんの著書の中でも、集大成的な一冊ではないでしょうか。これほど楽しく読める本は珍しいです。

幸福の「資本」論

 
人生100年時代の人生設計を考える上で必読の書。
 
 
本書で一番大事なキーワードは以下の3つです。▼

・金融資産=不動産を含めた財産
・人的資本=働いてお金を稼ぐ能力
・社会資本=家族や友達のネットワーク

 

これらを全て失った状態は「貧困」ということになります。
 
 
ちょっと見にくいですが、人生の8つのパターンをのせておきます。▼
 

 
とてもシンプルな分類ですが、かなり普遍的に当てはまるのではないでしょうか。
 
 
どんな人生を送っている人であっても、この8つの人生パターンに当てはまりますよ。
 
 

残酷すぎる成功法則

 

橘玲さんが監訳した本です。
 
 
本書はいわゆる自己啓発本ですが、最近のアメリカでは、たとえ自己啓発本でもエビデンスを示して書くことが一般的になっているそうです。
それにしても日本の自己啓発本はエビデンスがないものが多すぎますね.
外交的な人間と内向的な人間はどちらが有利なのか
痛みを感じない人が成功できるのはなぜか

他の自己啓発本でもよくある内容ですが、本書にあくまでエビデンスがあります。説得力が違います。
個人的には、お互いに全く人を信頼しない国、モルドバが最も幸福度の低い国だったという話が印象的でした。
幸福を達成するには、他人との信頼関係は欠かせないのです。

また、著者はブログもやっていますもちろん英語
ブログの最後に必ず、4secrets from reserachという追記がついており、必ずエビデンスにつながるリンクを貼っているのがすごいです。

「読まなくてもいい本」の読書案内

 
現時点で約1億3000万冊の書物があるそうです。
 
 
15歳〜85歳まで毎日一冊読んだとしても、死ぬまでに書物の総数のせいぜい0、2%(2万6000冊)にしかなりません。
 
 
これを前提に、著者は、「何を読めばいいんですか?」との問いに、

「それより、読まなくてもいい本を最初に決めればいいんじゃないの」

 
━━と回答しています。
 
 
本書では、

・複雑系
・進化論
・ゲーム理論
・脳科学
・功利主義
 
━━という新しいパラダイムが解説されています。
 
 
これら5つの新しいパラダイムよりも前の、古いパラダイムで書かれた本はどれほど名著と言われていようとも、読む価値はない……。著者はそう書いています。
 
 
哲学界の超有名人であるフッサールやハイデガーの著書でさえ、本書に従えば「古いパラダイムで書かれた本であり、読む価値がない」ということになります。
 
 
上記5つの新しいパラダイムは、すべて理系的、というか自然科学に近いものです。
 
 
もはや、文系といわれる社会科学、人文科学は、これら5つの新しいパラダイムによって書き換えられるのかもしれません(というか、現在進行形でそれが起こっている)。
 
 
もはや、文系だからといって、進化論やゲーム理論を勉強しなくても大丈夫、なんて時代じゃないですね。
 
 
 
「読むべき本」ではなく、「読むべきでない本」を紹介する、全く新しい読書案内本でした。

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