Small+α すもぷら

昨日までの自分に小さな+αを足していくブログ

20年前のあるホラー小説がTwitterを予言していた件について

Twitter 予言 小説

暑い季節になると、ホラー小説が読みたくなるのはなぜだろう?

生存戦略に照らせば「恐怖」は断固回避すべきであり、忌むべき対象のはずだが、平生をはるかに上回る高温が僕らの脳細胞を発酵させ、人間をして深甚なる恐怖へと向かわせるのだろうか?

しからずんば、原始時代に根ざす恐怖など、文明化された人類には無用の長物であるはずだ……

 

うるせえっ! クソ暑い季節にクソ暑い屁理屈こねてんじゃねえ!

 \

はい、すいません。

暑苦しい文章は終わりにして、とあるホラー小説を紹介します。

今日の+αは、ホラー小説ですよー。

それがこちら。

 

1997年、第4回日本ホラー小説大賞にて短編賞受賞。

 

20年以上前の小説ですが、正直言って期待ゼロで読みました。

それがぐんぐん物語に引き込まれて、気づけば1時間ほどで読了してしまいました。

一言あらすじ

ゴミの集積地である橋で、ある一人の少年がカセットテープに自分の壮絶な人生を音声にして残した。

そのカセットテープを大人たちが聞くだけの話。

1時間で読める!

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わかりますか?この小説のほとんどは少年のひとりごとなのです。

なので、ほとんどのページの下半分が真っ白!

ああ、たぶん手抜き小説だなと思いますよね。だから僕は期待してなかった。

 

でも、読みやすいのに衝撃的なのです!まったくもって手抜きではありませんでした。

ラノベでも、ここまでページがスカスカなのは珍しい。

正直、マンガよりも早いスピードでページをめくれます!

ページ数も文庫本で160ページなので、1時間で読めます。

 

ツイッターの出現を予想していた?

この小説では、延々と少年の細切れのひとりごとが続きます。

少年は、自分のカスみたいな生き様を言葉にしてカセットテープに吹き込むわけです。

 

カセットテープにはやはり時代を感じますね笑

ここで、さっきの画像の文章をもう一度見てください。

Twitterをやってる人の気持ちって、みんなこんな感じですよね。

「俺はここにいる」

「俺はここで、息をしてる」

「俺がここにいることを分かってくれ」

少年はこんな訴えをカセットテープに吹き込みます。

 

自分の存在を認めてほしい、承認してほしい……。

今や、Twitterはお互いの存在を慰めあうバーチャル空間になっています。

時代設定が古いので、この物語ではTwitterがカセットテープになっているだけ。

 

この小説は、承認欲求に飢えた思春期の青年を見事に描いているのです。

しかも!

この青年は、自分の体をわざと傷つけてその怪我を実況中継したり、わざと過激なことをやって自分の命を危険にさらしたりします。

なんのために?

カセットテープを聞く人の注意を引くために、です。

 

これ、「いいね」を増やそうとするあまり、コンビニの冷蔵庫に入ったりするような、いわゆる「バカッター」と全く同じ原理だと思いませんか。

 

この小説がすごいのは、承認欲求を求めるあまり、過激な行動に走ってしまう若者の猟奇的な感情を淡々と描いているところなんです。

 

そしてラストは━━

これはみなさんで読んでほしい。

TwitterをはじめSNSをやっている人たち(つまり、この記事を読んでいるあなたのこと)であれば、起こりうるラストになっています。

 

まとめ

なんでこの本がもっと有名になってないのか不思議。

Twitter全盛期の今こそ読み直す価値のある本なのに。 

 

現在は、電子書籍化されているので、Amazonからの購入をおすすめします。

 Kindle版の価格は318円。 手頃な価格なのでぜひ!