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【読まずに語るな!】綾辻行人の館シリーズをランキングで贈る

綾辻行人 館シリーズ おすすめ ランキング

推理はお好きでしょうか?

なんか難しそう… 

そんなことはありません。

名探偵コナンが好きなら、推理小説が好きになれるはずです。

推理という点では、どっちも同じですから!

館シリーズとは?

綾辻行人による館シリーズは、現在9作あります。

館シリーズ(年代順)

・十角館の殺人

・水車館の殺人

・迷路館の殺人

・人形館の殺人

・時計館の殺人

・黒猫館の殺人

・暗黒館の殺人

・びっくり館の殺人

・奇面館の殺人

上から順に年代順です。

現在の最新作は『奇面館の殺人』。

どれも推理小説になっていて、頭がいい人なら謎が解けるはずです。

みんな悩むのが「読む順番」ですが、時間のある人は基本的に『十角館の殺人』から順番に読んでいけば問題ないです。

全部読むのが難しい場合は、最初に絶対『十角館の殺人』を読むべしです。(理由はあとで)

作品を通して同じ登場人物がでてきたりして、作品間のつながりも多少ありますが、他の作品を知らなくてもふつうに読めます。


基本的には一作完結型と考えてOKです。


今回は忙しい人のために、「館シリーズ」をランキング化してみました。

忙しいあなたでも、ぜひ上位3作くらいは読んでほしい!

館シリーズはミステリー小説ファンの中でも、「共通の話題」みたいなもんなので、上位3作を読んでおけば、ミステリー好きの人たちの会話にも加われるはず。

当然ですが、ネタバレはしません!

9位. びっくり館の殺人

俺にはまったく合いませんでした。

町にあるお屋敷(びっくり館)についてのストーリーなんですが、
印象が薄すぎてほとんど覚えてません。

本格的な推理小説というよりは、子供向けの推理小説という感じ。

どぎつい描写もないので、お子さんのミステリー入門にはおすすめかも。

8位. 水車館の殺人

一年前の嵐の夜に、塔から落ちた一人の女をめぐるストーリー。

この作品もあまり評価は高くないですが、俺は楽しめました。

ぽつんと建つ館の塔の上に少女が住んでいるという、『塔の上のラプンツェル』的なディズニーっぽい世界観もありますしね。

館シリーズはどれも西洋っぽい雰囲気です。江戸川乱歩のような日本的な推理小説ではありません。


特にびっくりしたのが、後半で明かされるちょっとしたトリックですかね。

人間の盲点を突く感じのトリックです。

でも、だいたい半分くらいの読者は謎が解けるんじゃないか、というちょうどいいレベルの謎解きなので、ミステリー中級者の人は腕試しに読んでみましょう。

7位. 奇面館の殺人

奇面館に招待された登場人物たちが睡眠薬で眠らされている間に何者かに仮面をつけられ、外せなくなった。


誰の素顔も見えない異常な状況下で、殺人が起こる…というストーリー。

登場人物全員が仮面をかぶっているという状況の推理小説は、珍しいですよね。

素顔が見えないので、登場人物たちはどんどん疑心暗鬼になり、見るもの触るものすべてを疑うようになるという緊迫感ある作品です。

肝心の謎解きもなかなかおもしろいレベル。(俺は解けなかったけど)

ミステリー好きの人へ

ミステリー小説はよくこんな批判がされます。


「登場人物が記号みたいで、ぜんぜん感情豊かに描けていない」


──そこで綾辻行人は考えた。


「なら、登場人物たちに仮面をつけて本物の記号にしてやろう」と。

そして完成したのが、この『奇面館の殺人』です。

この作品は綾辻行人による、ミステリー小説批判への反論でもあるのです。



6位. 人形館の殺人

部品の一つが欠落したマネキンが随所に配置されているという奇妙な人形館を舞台にしたストーリー。

「部品の一つが欠落」しているというところがミソ。

マネキンがたくさん置いてある館なんて、だいぶ不気味ですよね。

綾辻行人はこういう不気味な世界観を描くのが得意です。

ただ、謎解きは個人的にはがっかりというか、あまり好きじゃなかった。

マネキンの謎が解けたときの興奮はすごかったんですけどね……。


その後がちょっとトーンダウンしちゃいました。

5位. 黒猫館の殺人


屋根の上に黒猫のモニュメントのある黒猫館を舞台にしたストーリー。

ふつう、館の上には風見鶏があるものですが、

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黒猫館の名の通り、風見鶏ではなく黒猫のモニュメントがあるという、ちょっと可愛い?けど不気味な館です。

この黒猫のモニュメントも謎解きの手がかりになります


謎が解明された時はかなりびっくりしましたね。

急にスケールがでかい謎解きになったので、「ええ、そこまで規模のデカイ話だったの?!」と俺は驚きました。

頭をかなり柔らかくしておかないと、この謎は絶対に解けませんよ。

4位. 暗黒館の殺人

この作品は「館シリーズ」の中では、異色の大長編です。

文庫本で4冊なので、かなり長いです

綾辻行人本人が「いちばんのお気に入り作品」と公言しているだけあって、作品のつくりこみはかなり細かいです。

「ダリアの日」という奇妙な宴や、暗黒館の秘密の部屋が登場するなど、かなり呪術的というか、ゴシックホラー的な要素が強いです。

ただ、その分、謎解きの要素が薄くなっているので、


この作品は「館シリーズであって、館シリーズではない」と思っておいたほうがいいかも。


いちばん怖かったのは、「アレ」ですね。(ネタバレになるので言えない)

「アレ」ですよ「アレ」。

およそ5万〜20万出生あたり1組程度の割合で発生するといわれる。中東およびアフリカではより発生率が高いといわれるが、正確・確実な統計は無く、推計の域を出ていない

⬆︎⬆︎⬆︎はWikipediaからの引用です。


ネタバレになってもいいから、知りたいという人はこの文章をコピペしてググれば、そのページが出てくると思いますよ。
(ググるかどうかは自己責任で)



ただ、良くも悪くも文庫本4冊は長すぎるので、忙しいあなたにはおすすめできない作品。

キッズは、夏休みの読書感想文として書くのもいいかもね。友達にドン引きされるかもしれんけど



ちなみに、この『暗黒館の殺人』には、サソリやミミズ、ムカデがうようよしている穴に人が落ちてしまうというシーンがありますが、

これはたぶん、映画『フェノミナ』のオマージュ。

この映画にも、主人公の美少女が蛆虫だらけのプールに落ちるという衝撃的なシーンがあるんですよ。

この『暗黒館の殺人』は、かなりグロいシーン、怖いシーンの連続ですので、そういう意味でも人をえらぶ小説かもしれません。

絶対読んでほしい3冊

では、いよいよベスト3の紹介です。

ミステリー好きを名乗るなら、ぜひこれだけは読んでおきたいという3冊です!

3位. 迷路館の殺人

作家たちが迷路館に集められ、「最も優れた作品を書いた者に遺産を与える」という遺書にしたがって、それぞれ作品を書き進めるというストーリー。

この迷路館の何がおもしろいかっていうと、館の構造それ自体が迷路になっているんですよ。

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館の構造それ自体が迷路になっている。(画像はイメージです)


実用性ゼロだし、家賃1万円でも住みたくないですが、この構造がおもしろいんです。

ちょっと隣の部屋まで行くのにも、迷路をぐるぐる回らないといけない。

しかも殺人が起こった後になると、いつ次の曲がり角で殺人鬼がぬっと現れるか分からないという、恐怖のシチュエーションなのです。

謎解きもかなりおもしろいですからね。

「え、そこに殺人鬼が潜んでたの?!」という驚きがあります。

2位. 時計館の殺人

『十角館の殺人』には及びませんが、この『時計館の殺人』もどんでん返しのストーリーです。

タイトルからも分かる通り、「時間」が謎を解く重要なネクストコナンズヒントになっています。

これもね、鋭い人なら謎が解けると思います。

「館シリーズ」を通しておもしろいのは、

謎解きのレベルがちょうどよくて、がんばれば解けそうなレベルだということ。


この『時計館の殺人』も、がんばれば解けると思います。

ぜひ、謎が明かされる前に、いったん本を閉じて、頭の中で手がかりをすべて整理して、
合理的に論理的に、たった一つの正解を解き明かしてみましょう。

『時計館の殺人』の謎が解けたら、かなり快感を味わえるはずですよ!

1位. 十角館の殺人

言わずと知れた名作ですよね。


どの書店に行っても、だいたい平積みで置いてある作品。

「館シリーズ」で最初に書かれた作品にして、「館シリーズ」の最高傑作です。

注意!

この小説をむやみにネタバレすると、未読の人から恨みを買って殺されるので注意です。


なんでネタバレすると恨まれるかというとですね……。

たった1行で、今までの物語をすべてひっくり返すようなどんでん返しストーリーだからです。

だから、ネタバレしてしまうと、極端につまらなくなってしまうんですよ。

なのでこの『十角館の殺人』は、

だまされたと思って読め

──としか言えない。
(必ずだまされますけどね)

新装改訂版の違い

あともう一つ注意が。

この『十角館の殺人』には、旧版と新装改訂版の2種類があるんですが、ぜったいに新装改訂版を読むべき。

新装改訂版は編集がうまくて、衝撃の一文のインパクトがより増しているので、初めて読む人はこちらがおすすめ。

しかも新装改訂版は、文章も読みやすくなっているので、絶対にこっちを買うべきです。

俺も新装改訂版で初めて読んだときは、ぶっ飛んでおどろいたんですよー。

ページめくって、「え? どういうこと?」
……で、1分ほど考えて、「あーそういうことかー!」みたいな。

どんでん返しの快感を味わうならこの本でしょう



ちなみに『十角館の殺人』のファン向けに、限定愛蔵版も発売されています。

限定版が出るほど、ファンに愛されている作品ということでしょうね。

部屋に置いておくと、インテリアとしてカッコいい本です。



あなたが『十角館の殺人』を今すぐに読まないといけない理由

『十角館の殺人』はミステリー小説好きの間では、読んでいて当たり前の作品なので、
いろんなところでネタバレしている人がいます。

ミステリー系の雑誌などにも、サラッとネタバレしてあったりしますし、

ネットサーフィンをしていると、どこかの文章でネタバレに遭遇する可能性が高いです。

何度も言いますが、この『十角館の殺人』はネタバレされると極端につまらなくなります。

なので、

どこかでネタバレに遭遇しないうちに、急いで読まないといけないのです。

どこかの誰かにネタバレを聞かされないうちに、急いで読んでしまいましょう!


館シリーズが友達におすすめしやすい理由

綾辻行人による全9作の『館シリーズ』は、どれもこれも「著者の主張」みたいなものが少ないです。

政治的主張もなければ、宗教的な主張などもなく、純度100%の謎解き小説です。

政治的な主張がゴリ押しの小説を友達におすすめするのって、ちょっと勇気がいりますよね。

右翼、左翼とかいろいろめんどくさい…。

この『館シリーズ』はそういうことを気にせずに、誰にでもおすすめできるのです。

ぜひ、あなたの友達にもおすすめしてあげてください。

館シリーズがおもしろい理由は平面図にあり

館シリーズが面白い理由は、平面図です。

実は館シリーズには、こういう⬇︎⬇︎⬇︎平面図が掲載されているのです。

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『十角館の殺人より』

「十角館」なので、十角形の館というわけです。

これを見ながらどこで殺人が起こったのか、館の構造になにかおかしなところはないかを読者が探っていくのです。

平面図が推理の手助けとなるので、ビジュアル的にストーリーを想像できるのがおもしろい。

個人的な感想ですが、こういう平面図を見ると、

うわあ、どこで殺人が起こるんだろう…

──とワクワクします。

【まとめ】

推理小説がおもしろいのは、自分の推理が当たっていても外れていても、おもしろいというところ。

当たっていたら満足ですし、外れていてもその後の種明かしを読むことはとても楽しい知的遊戯なのです。

ぜひ、あなたも推理小説を読んで、知的有産階級になりましょう!